この記事の要点: 株式会社シムトップスは、製造業の現場帳票管理者を対象とした「製造業の現場帳票に関する実態調査(2026年版)」の結果を発表しました。調査によると、回答者の91.9%が現場帳票データを「AIの活用に役立てたい」と望んでいる一方で、実際の管理方法は「紙・Excel」が69.7%を占めて高止まりしていることが判明。AI活用への高い意欲と、現場におけるデータ整備の実態との間に大きなギャップがあることが浮き彫りになりました。
発表内容のポイント
- 現場帳票の「紙・Excel」管理は69.7%と、過去の調査と比較しても高止まりが続く
- デジタル化の契機として「AI活用を見据えた現場データ整備」が40.2%に急浮上
- AI活用に必要な条件として、56.3%が「記録の形式や項目の統一」を挙げる
発表の背景
本調査は、2022年および2025年に実施された調査の定点観測として実施されました。製造現場では人手不足への対応やDX推進が急務となる中、近年急速に進展する生成AIやAIエージェントの活用に対する関心が高まっています。しかし、AIを効果的に運用するためには、その前提となる現場の1次データがデジタル化され、かつ構造化されている必要があります。こうした背景から、現在の現場帳票の管理実態とAI活用に向けた課題を明らかにするために調査が行われました。
何が発表されたのか
調査結果によると、現場帳票の管理方法は「紙」が16.1%、「Excel」が53.6%で、アナログ管理の合計は69.7%に達しています。紙で管理し続ける理由としては「記録・報告の慣例化」(61.1%)が最多で、Excel管理では「クラウド化の未進行」(48.3%)が首位となりました。一方で、紙・Excel管理に対する不満では「データの抽出・分析がしにくい」(52.6%)がトップとなり、データ活用におけるボトルネックとなっています。また、デジタル化を検討するきっかけとして「人手不足による負担軽減」(56.2%)に次いで、「AI活用を見据えたデータ整備」(40.2%)が上位に挙がりました。
製造業・生産管理への見方
製造業のDXや生産管理において、現場の日報や作業記録といった「現場帳票」は、工程改善や品質管理の基盤となる重要な1次情報です。しかし、約7割の現場でデータが紙やExcelに留まっているため、情報の即時共有や高度な分析が阻害されています。現場管理者がAI活用を望む一方で、AIが処理できる「統一された形式のデジタルデータ」が蓄積されていないという矛盾が生じています。今後、製造現場がAIなどの先進技術を導入するためには、単なるペーパーレス化に留まらず、入力段階からデータの形式や項目を統一し、リアルタイムに蓄積できる仕組みづくりが不可欠です。
現場で確認したいポイント
- 自社の現場帳票において、紙やExcelでの管理が慣習化してデータ分析の妨げになっていないか
- 現場で入力されるデータは、将来的なAI活用やシステム連携に耐えうる統一された形式になっているか
- 帳票のデジタル化を進めるにあたり、現場の作業負担を増やさない入力方法が検討されているか
確認しておきたい点
本調査は従業員数50名以上の製造業で現場帳票を管理している112名を対象としたインターネット調査であり、業界全体の規模感や全企業の傾向を厳密に反映しているわけではありません。
関連リンク
- 株式会社シムトップス:発表企業のコーポレートサイト
- シムトップスのPR TIMESページ:企業のプレスリリース一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社シムトップス |
| 発表日時 | 2026-08-05 11:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |