ニュース

三菱電機、安全シーケンサで欧州機械規則のEU型式認証を取得。サイバー要件に対応

三菱電機の「MELSEC iQ-Rシリーズ 安全シーケンサ」が、2027年1月義務化の欧州機械規則に適合するEU型式認証を取得。サイバーセキュリティ対策や一般・安全制御の統合が評価されました。

生産現場のシステムNAVI編集部
三菱電機、安全シーケンサで欧州機械規則のEU型式認証を取得。サイバー要件に対応

この記事の要点: 三菱電機株式会社は、同社の「MELSEC iQ-Rシリーズ 安全シーケンサ」において、第三者認証機関であるテュフ ラインランドより、欧州機械規則(Machinery Regulation (EU) 2023/1230)への適合を示すEU型式認証を取得したと発表しました。同社のFA分野としては初の取得であり、世界的にも早期の対応となります。これにより、欧州市場向けに機械や装置を輸出する製造業者の設計・検証業務の負担軽減に貢献します。

発表内容のポイント

  • 2027年1月に義務化される新しい欧州機械規則にいち早く適合し認証を取得
  • 一般制御と安全制御を1台で実現し、ネットワーク経由の駆動機器連携に対応
  • 不正アクセスやソフト改ざんを防ぐサイバーセキュリティ設計が評価

発表の背景

欧州では、2027年1月20日より従来の欧州機械指令に代わり、新しい「欧州機械規則」が義務化されます。新規則では、従来の物理的な機能安全の確保に加え、ソフトウェア、ネットワーク接続性、リモートアクセスに関するサイバーセキュリティ対策が新たに義務付けられました。欧州市場へ機械や関連製品を流通させるメーカーは、この厳しい法的枠組みへの適合を求められています。

何が発表されたのか

今回認証を取得した安全シーケンサは、機器の故障を自ら検出して安全に停止できる制御装置で、非常停止システムなど人命に関わる重要な箇所に導入されます。本製品は一般制御と安全制御を1つのコントローラーで処理できるほか、産業用イーサネット「CC-Link IE TSN」を介してサーボやインバーターなどの駆動機器と連携可能です。さらに、不正アクセスやソフトウェア改ざんによって安全機能が損なわれない設計・対策が施されている点が評価され、認証取得に至りました。

製造業・生産管理への見方

欧州市場へ生産設備や産業機械を輸出する日本の機械メーカーにとって、2027年1月の新規則義務化への対応は急務です。認証済みの安全シーケンサを採用することで、自社装置の欧州機械規則適合に関わる設計や検証、適合証明のプロセスを大幅に簡素化し、開発負荷を軽減できます。また、人と機械が同じエリアで作業する「協調安全」の仕組みを構築する際にも、セキュリティが担保された制御システムとして信頼性の高い基盤となります。

現場で確認したいポイント

  • 欧州向けに輸出する自社機械・装置の制御設計において、新規則への適合計画があるか
  • 一般制御と安全制御の統合による、制御盤内の省スペース化や配線削減のメリット
  • CC-Link IE TSNを活用した駆動機器との連携による、安全制御の応答性向上

確認しておきたい点

本認証は「MELSEC iQ-Rシリーズ 安全シーケンサ」を対象としたものです。装置全体として欧州機械規則に適合するためには、シーケンサ単体の認証だけでなく、システム全体の設計や他の構成部品における適合検証が別途必要となります。

出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 三菱電機株式会社
発表日時 2026-09-17 12:30:02
元記事 PR TIMESで読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です