この記事の要点: ハンドメイド作品やアンティークを扱うオンラインマーケットプレイス「iichi(いいち)」を運営するiichi株式会社と、台湾発のデザイナーズ・マーケットプレイス「Pinkoi(ピンコイ)」を運営するピンコイ株式会社は、システム連携による新たな海外販売の仕組みを開始しました。これにより、日本の作り手は在庫管理や海外発送、外国語での顧客対応といった負担を負うことなく、台湾や香港の市場へ作品を販売できるようになります。
発表内容のポイント
- iichiの登録情報をPinkoiと連携し、海外向けの商品登録や在庫管理の手間を解消
- 注文対応はiichi上で完結し、海外顧客との直接のやり取りや外国語対応が不要に
- 国内の提携倉庫へ発送するだけで、その後の国際配送手続きはPinkoiが代行
発表の背景
円安を背景に、日本の優れた手工芸品や技術、こだわりが詰まったものづくり製品を海外へ届けたいという需要が高まっています。しかし、個人の作り手や小規模な生産者が海外販売を始めるには、外国語での顧客対応、国際配送の手配、多言語での商品登録といった実務的なハードルが高く、挑戦を断念するケースが少なくありませんでした。こうした課題を解決し、国内販売の延長線上で手軽に海外販路を開拓できる環境を整えるために今回の連携が実現しました。
何が発表されたのか
今回の仕組みでは、iichiの設定ページで海外販売をONにするだけで、登録済みの作品情報が自動的にPinkoiへ連携されます。Pinkoi上で作品が購入されると、iichi側に自動で注文が作成されるため、出店者は通常の国内取引と同じフローで対応可能です。商品の発送先は日本国内の提携倉庫に指定されており、倉庫から海外の購入者への配送手続きはすべてPinkoi側が担います。また、海外販売経由であっても、出店者が受け取る売上金額や受け取り条件は通常の国内販売時と変わりません。
製造業・生産管理への見方
小規模な工房や工芸品の生産現場において、ECを活用した直接販売(D2C)や海外展開は重要な販路開拓手段となっています。しかし、限られた人員で製造と販売管理を両立させる現場にとって、海外向けの在庫管理や出荷業務は大きなリソース負担でした。今回のシステム連携は、既存の国内向け販売管理システムをそのまま活用しながらグローバル市場へアプローチできるため、生産現場の業務負荷を増やすことなく、製造や作品づくりに集中できる環境を維持したまま海外DXを推進できる好例と言えます。
現場で確認したいポイント
- iichiに登録している既存の作品データや在庫数が、Pinkoi側へ正しく同期されるか
- 国内提携倉庫までの送料負担や、国内発送時の梱包基準に指定があるか
- 海外販売のON/OFF切り替えが、生産状況や在庫の変動に即座に連動するか
確認しておきたい点
本システム連携による海外販売の対象地域は台湾と香港に限定されており、その他の国や地域への配送対応については言及されていません。また、国内提携倉庫までの配送費用や、具体的な手数料設計の詳細については事前に確認が必要です。
関連リンク
- Pinkoi公式サイト:アジア最大級のデザイナーズ・マーケットプレイス
- 発表企業のPR TIMESページ:ピンコイ株式会社のプレスリリース一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | ピンコイ株式会社 |
| 発表日時 | 2026-09-09 15:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |