この記事の要点: 福山通運株式会社と株式会社T2は、関東と九州・中四国を結ぶ長距離中継輸送の一部区間に、T2の自動運転トラックを組み込んだ実証運行を開始しました。物流業界におけるドライバー不足や「2024年問題」への対応策として、将来的なレベル4自動運転の実現を見据えた幹線輸送サービスの有効性と、運行管理オペレーションの構築を目指します。
発表内容のポイント
- 神奈川県の藤沢支店と兵庫県の加西支店を結ぶ約510kmの区間に自動運転トラックを導入
- 高速道路のインターチェンジ付近に設けた切替拠点を経由し、将来の無人化手順を検証
- レベル4自動運転を見据え、関東ー関西間を24時間以内に1往復する運行の成立性を確認
発表の背景
物流業界ではドライバー不足が深刻化しており、長距離幹線輸送の維持が課題となっています。福山通運は、2027年度以降にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の開始を目指すT2の自動運転技術に早期から着目してきました。今回の取り組みは、実際の物流網である中継輸送に自動運転を組み込むことで、実用的な運行体制の構築と輸送能力の向上を目指すものです。
何が発表されたのか
今回の実証では、福山通運の藤沢支店(神奈川県)と加西支店(兵庫県)の区間に自動運転トラックを配置し、通常のトラックとの連携手順を検証します。自動運転区間は東名高速道路・中国自動車道の約470kmで、レベル2自動運転技術を使用します。また、高速道路付近に設置された切替拠点「トランスゲート」に立ち寄り、将来のレベル4移行時を想定した有人・無人運転の切り替えオペレーションも確認します。
製造業・生産管理への見方
製造業にとって、製品や部品を全国へ届ける幹線物流の維持は、サプライチェーンの継続に直結する極めて重要な課題です。特に長距離輸送の停滞は、納期遅延や在庫管理の難化を招きます。自動運転トラックの導入により、従来は片道運行が限界だったドライバー1名体制の区間で「1日1往復」が可能になれば、輸送能力は少なくとも2倍に向上すると試算されています。製造業の出荷・調達物流の安定化や、リードタイム短縮に寄与する技術として期待されます。
現場で確認したいポイント
- 自動運転トラックを活用した中継輸送が、自社の出荷スケジュールやリードタイムにどう影響するか
- 悪天候やトラブル発生時における、自動運転トラックの運行代替手段や安全管理体制
- レベル4自動運転の本格実用化が予定される2027年度以降に向けた、自社物流網の対応準備
確認しておきたい点
本取り組みはレベル2自動運転(ドライバーが監視・操作介入を行う状態)での検証であり、完全無人運転(レベル4)の実現や定期運行化の具体的な開始時期は現時点で確定していません。
関連リンク
- 株式会社T2 コーポレートサイト:自動運転システム開発を行うT2の公式サイトです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社T2 |
| 発表日時 | 2026-09-07 11:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |