この記事の要点: 株式会社ビー・アンド・プラスは、経済産業省の令和8年度「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」に採択されたと発表した。国立大学法人長岡技術科学大学と連携し、無人フォークリフト(AGF)や大型無人搬送車(AGV)を対象とした「10〜20kW級大電流対応ワイヤレス給電および走行給電システム」の研究開発を進める。充電のために停止しない搬送システムの実現を目指す。
発表内容のポイント
- 10〜20kW級の高出力ワイヤレス給電技術により大型産業車両に対応
- 150A以上の大電流を安定制御し、低発熱化と高速応答制御を両立
- 走行中に給電する「走行給電(Dynamic WPT)」技術の確立に挑戦
発表の背景
製造や物流の現場では、人手不足に伴いAGVやAGFなどの自動搬送機器の導入が拡大している。搬送重量の増加に伴って車両の大型化が進む一方、従来の接触式充電では、接点の摩耗や接触不良、火花の発生、充電に伴う設備停止やメンテナンス負担が課題となっていた。同社はこれまで500W〜2kW級のワイヤレス給電を展開してきたが、大型車両の稼働率向上のため、さらなる高出力化技術が求められていた。
何が発表されたのか
本研究開発では、高出力化に対応した送受電コイルや高効率な電力変換回路を開発し、位置ずれが生じる実環境でも安定した電力伝送を目指す。また、低電圧・大電流環境下で150A以上を安定制御する技術や、熱設計・冷却技術を組み合わせる。さらに、車両が走行している間にワイヤレス給電を行う「走行給電」の実現に向け、複数の送電コイルを切り替える際の瞬断や出力変動を抑える制御技術の確立に取り組む。
製造業・生産管理への見方
工場や倉庫の自動化において、搬送車両の充電時間は稼働率を低下させる要因の一つである。本技術が実用化され、走行しながらの給電が可能になれば、充電のために車両を停止させる必要がなくなる。これにより、搬送システム全体の連続稼働が可能となり、生産ラインの効率化に直結する。また、バッテリー容量の最適化による車両の軽量化やコスト低減、接点メンテナンスの削減など、生産管理における運用コストの抑制も期待できる。
現場で確認したいポイント
- 自社工場で稼働する大型AGVやAGFの充電による停止時間と稼働ロス
- 接触式充電器における接点摩耗やメンテナンスにかかる頻度とコスト
- 走行給電を導入する場合の床面へのコイル敷設など設備側の施工要件
確認しておきたい点
本件は研究開発計画が採択された段階の発表であり、具体的な製品の発売時期や価格、実用化の目処については現時点で明記されていません。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社ビー・アンド・プラスの公式ウェブサイトです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社ビー・アンド・プラス |
| 発表日時 | 2026-08-12 17:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |