この記事の要点: 三菱重工業株式会社は、経済産業省の令和7年度補正予算「次世代革新炉の開発・建設に向けた技術開発・サプライチェーン構築支援事業」において、同社が提案した3件の事業が採択されたと発表しました。この採択を受け、同社は国内適用を見据えた国産技術による小型軽水炉(SMR)の開発や、次世代革新炉の実現に向けたサプライチェーンの高度化、革新軽水炉の安全性向上に資する要素技術開発などを加速させます。
発表内容のポイント
- 経済産業省の次世代革新炉開発・サプライチェーン構築支援事業に3件の提案が採択
- 日本特有の自然条件に適合する国産技術を用いた小型軽水炉(SMR)の開発を加速
- 次世代革新炉の実現に向け、機器・素材・製造技術開発によるサプライチェーン高度化を推進
発表の背景
政府の「第7次エネルギー基本計画」において、脱炭素効果の高い原子力発電の最大限の活用方針が明記されました。さらに、2026年7月の原子力関係閣僚会議では、将来必要な原子力発電の見通しや建て替えが必要な設備容量が示され、次世代革新炉のうち革新軽水炉や小型軽水炉(SMR)が技術面で社会実装の段階に位置付けられたことが、今回の開発支援事業採択の背景にあります。
何が発表されたのか
今回採択された3つの事業は、革新軽水炉の安全性向上や標準炉型の開発、国産技術による小型軽水炉の炉型および要素技術開発、そしてサプライチェーン高度化に資する機器・素材・製造技術開発です。三菱重工は、国内での早期実用化を目指す革新軽水炉「SRZ-1200」の開発を進めるほか、地震や津波といった日本特有の厳しい自然条件に適合する小型軽水炉の開発を、今回の補助事業を通じてさらに推進していきます。
製造業・生産管理への見方
本事業の採択は、日本の原子力産業における製造業やサプライチェーン全体に大きな影響を与えます。特に「サプライチェーン高度化に資する機器・素材・製造技術開発」が盛り込まれていることから、次世代炉の建設に必要な高度な部材や特殊な製造技術を持つ国内のサプライヤー企業にとって、技術開発や新規参入、受注機会の創出につながる可能性があります。国産技術による炉型開発が進むことで、国内の製造基盤や高度なものづくり技術の維持・強化が期待されます。
現場で確認したいポイント
- 次世代革新炉のサプライチェーン高度化事業において、自社の製造技術や素材が活用できる余地があるか
- 小型軽水炉(SMR)や革新軽水炉の開発プロセスで求められる品質基準や技術要件の情報収集
- 政府の原子力政策ロードマップに伴う、エネルギー関連産業向け部材の需要動向の把握
確認しておきたい点
採択された各事業の具体的な開発スケジュールや、サプライチェーンに参画するための具体的な要件、公募プロセスなどについては、今回の発表内容からは明らかになっていません。
関連リンク
- 三菱重工 ニュースリリース:本件に関する三菱重工の公式発表詳細ページ
- 三菱重工業 コーポレートサイト:三菱重工業の公式トップページ
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 三菱重工業株式会社 |
| 発表日時 | 2026-08-05 14:15:52 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |