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川崎重工と松尾研究所、ヒューマノイドによる重量物運搬デモに成功

川崎重工のヒューマノイド「Kaleido9」と松尾研究所の強化学習技術を組み合わせ、約22.7キロの重量物運搬デモに成功。シミュレーションから実機検証までを6週間で構築しました。

生産現場のシステムNAVI編集部
川崎重工と松尾研究所、ヒューマノイドによる重量物運搬デモに成功

この記事の要点: 株式会社松尾研究所は、川崎重工業株式会社と共同で、ヒューマノイドロボット「Kaleido9」を用いた重量物運搬デモに成功したと発表しました。NVIDIAシミュレータを活用した「Sim2Real」プロセスを構築し、開発着手からわずか6週間で学習から実機検証までの全体フローを完成。米国で開催された開所式にて、合計約50ポンド(約22.7キロ)のカゴを両手で持ち上げて机上に配置する一連の動作を実演しました。

発表内容のポイント

  • 6週間でシミュレーションから実機推論までの全体フローを構築
  • 約22.7キロの重量物を両手で保持し、机上へ安定配置する制御を実現
  • 川崎重工の高トルク・高剛性機体と松尾研究所の強化学習モデルを融合

発表の背景

少子高齢化に伴う労働力不足への対応として、ロボティクスとAIを融合させた「フィジカルAI」への期待が高まっています。政府の成長戦略でも重要分野に位置付けられる中、両社は実用的な社会実装を目指して連携。川崎重工のハードウェア技術と、松尾研究所が持つ深層学習・強化学習の知見を結集し、ヒューマノイドロボットにおける高度な実機制御技術の獲得と実証を目的にプロジェクトが始動しました。

何が発表されたのか

今回のデモでは、シミュレータ上で効率的に強化学習を行う環境を整備し、実機推論アーキテクチャの設計から検証までを迅速に推進しました。川崎重工製ロボットの強みである高トルク制御と高剛性なハードウェア性能を最大限に引き出すAIモデル(Policy)を開発。これにより、従来のヒューマノイドでは技術的難易度が高かった、約22.7キロの重量物が入ったカゴを両手で持ち上げ、安定して机上に配置するという連続的な動作制御を実機上で実現しています。

製造業・生産管理への見方

製造業や物流の現場では、重量物の搬送や配置作業における自動化・省人化が急務となっています。今回の成果は、シミュレーション環境での学習成果を短期間で実機に適用する「Sim2Real」の有効性を示すものであり、開発期間の劇的な短縮を可能にします。将来的に製造・物流・建設などの多岐にわたる産業分野において、人の作業を安全かつ効率的に支援するヒューマノイドロボットの導入や、現場の自動化を加速させる技術として期待されます。

現場で確認したいポイント

  • シミュレーションから実機への移行時における、現場環境とのギャップや調整コスト
  • 製造現場や物流倉庫などの不整地や動的環境における、動作の安定性と安全性
  • 実際の生産ラインや搬送工程に導入する際の、タクトタイムやコスト対効果

確認しておきたい点

本デモは特定の実験拠点および開所式用に構築された環境で実施されたものであり、実際の製造ラインや物流現場などの複雑な実環境における連続稼働実績や、具体的な導入コストについては言及されていません。

出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 株式会社松尾研究所
発表日時 2026-10-13 11:00:02
元記事 PR TIMESで読む

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