この記事の要点: APPLE TREE株式会社は、Flashforge社製のデスクトップ型フルカラー3Dプリンター「CJ270」の予約販売を2026年10月13日より開始した。本製品はMJP(Multi Jet Printing)方式を採用し、CMYK、ホワイト、クリアのUVレジンを組み合わせることで1,000万色以上の色表現に対応する。デジタルデータ上のカラー情報を忠実に再現でき、製造業におけるデザイン検証や試作などの用途に適している。
発表内容のポイント
- MJP方式と水溶性サポート材の採用により、複雑な形状の造形と容易な後処理を実現
- 7つの産業グレードプリントヘッドを搭載し、7μmのレイヤー厚による高精細な積層に対応
- 設置しやすいデスクトップ型設計で、専用ソフト「ColorPrint」によるカラー設定が可能
発表の背景
製造現場や製品開発において、形状だけでなく色彩を含めたリアルな試作・デザイン検証の需要が高まっている。従来、フルカラー造形が可能な3Dプリンターは大型で高価な産業用機器が中心であったが、設置スペースや導入コストを抑えたデスクトップ型の選択肢が求められていた。こうした背景から、オフィス環境にも導入しやすいサイズ感と、1,000万色以上の表現力を両立した本製品が市場に投入された。
何が発表されたのか
「CJ270」は、UVレジンを微細な液滴として吐出し、UV光で硬化させながら積層するMJP方式を採用している。各レイヤーを平坦化するプラナライザーを搭載することで、レイヤー厚の均一化を図り、高精度な造形を実現する。また、水溶性のサポート材用UVレジンに対応しており、造形後に水に浸すだけでサポート材を溶解できるため、複雑な中空構造や微細なデザインでも破損リスクを抑えて仕上げられる。本体サイズは697×410×405mm、重量は33.5kgとコンパクトで、活性炭フィルターを搭載し動作音を55dB以下に抑えるなど、作業環境への配慮もなされている。
製造業・生産管理への見方
製造業の設計・開発部門や生産管理において、試作プロセスの迅速化と外注コストの削減は重要な課題である。本製品の導入により、外注に頼ることなく社内で迅速にカラー試作やデザイン検証を行うことが可能になる。特に、複数のカラーバリエーションを比較検討する意匠設計や、部品ごとの色分けが必要な機能モデルの試作において、開発サイクルの短縮に貢献する。また、水溶性サポート材の採用により、後処理工程の工数を大幅に削減できる点も、リソースの限られた現場にとって実用的なメリットとなる。
現場で確認したいポイント
- 造形サイズが180×120×100mmであるため、自社で試作する部品の寸法に適合するか
- 後日発売予定となっているボトル入り専用UVレジンの供給体制とランニングコストの試算
- 専用スライサーソフト「ColorPrint」と、自社で運用している3D CADデータとの連携性
確認しておきたい点
ボトル入りの専用UVレジンは後日発売予定となっており、初期導入時はセット品での対応となる。また、製品の入荷予定は2026年12月下旬以降とされているため、導入スケジュールに注意が必要である。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | APPLE TREE 株式会社 |
| 発表日時 | 2026-10-13 16:00:01 |
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