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イーセップ、ANAへエタノール脱水検証装置を納品 無機膜分離技術の事業化へ

イーセップ株式会社がANAホールディングスへエタノール脱水検証装置を納品。独自の無機分離膜技術により、蒸留に代わる省エネな分離・濃縮プロセスの実用化を目指します。

生産現場のシステムNAVI編集部
イーセップ、ANAへエタノール脱水検証装置を納品 無機膜分離技術の事業化へ

この記事の要点: 京都府のディープテックスタートアップであるイーセップ株式会社は、ANAホールディングス株式会社へエタノール脱水検証装置の納品を完了したと発表しました。この装置は、同社が強みを持つ無機分離膜技術を応用したものであり、今後は納入された装置を用いて、事業化に向けた研究開発および事業開発が進められる予定です。製造業の省エネやカーボンニュートラルに貢献する技術として期待されます。

発表内容のポイント

  • ANAホールディングスへエタノール脱水検証装置の納品を完了し、事業化開発を支援
  • 分子サイズ差で分離する無機分離膜技術により、従来の蒸留法が抱える課題を解決
  • ラボスケールからスケールアップ試験まで、量産導入に向けたトータルサポートを提供

発表の背景

製造業における分離・濃縮プロセスでは、物質ごとの沸点差を利用する蒸留法が広く使われていますが、沸点が近い物質同士の分離が難しいことや、多大なエネルギーを消費することが課題となっています。イーセップは、孔径や材質、構造を精密に制御した無機分離膜を用いることで、沸点差に依存せず分子の大きさの違いによって物質を分離する技術を開発し、産業界の省エネや脱炭素化への貢献を目指しています。

何が発表されたのか

今回納品されたエタノール脱水検証装置は、イーセップの無機膜技術をベースにしています。同社の無機膜は、優れた耐酸性、耐溶剤性、耐熱性を備えているため、化学産業をはじめとする過酷な動作環境下でも安定して使用できる点が特徴です。同社は、量産スケールへの技術導入を進める前段階として、ラボスケールでの概念実証(PoC)から、実用化に向けたスケールアップ試験までを一貫してサポートする体制を整えています。

製造業・生産管理への見方

化学プロセスや溶剤を使用する製造現場において、分離・濃縮工程の省エネルギー化とCO2排出削減は極めて重要な課題です。従来の蒸留プロセスを無機膜による膜分離技術に置き換えることで、装置の小型化や大幅なエネルギー削減が可能になります。今回のANAへの検証装置納入は、航空燃料関連やアルコール類の高度利用など、環境負荷低減を模索する製造業・プロセス産業にとって、社会実装に向けた具体的な試金石となる動きです。

現場で確認したいポイント

  • 自社の化学プロセスや溶剤回収工程において、蒸留から膜分離への代替余地があるか
  • 対象となる化学物質や動作温度、酸性度などの条件が無機膜の仕様と適合するか
  • 実証試験(PoC)からスケールアップに至るまでの検証期間とコストの目安

確認しておきたい点

今回の発表はANAホールディングスへの検証装置の納品完了を報告するものであり、具体的な検証結果や、量産化・事業化に至る詳細なスケジュールについては言及されていません。

出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 イーセップ株式会社
発表日時 2026-09-17 14:46:14
元記事 PR TIMESで読む

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