この記事の要点: 株式会社USEYAが開発・提供する技能資産化プラットフォーム「SHUGI(手技)」が、2026年度第2期「大阪トップランナー育成事業」の認定プロジェクトに選出されました。本事業は、新たな需要創出が期待できる製品やサービスの事業化を目指す企業に対し、大阪市がコーディネーターによる伴走支援などを行うものです。同社は2026年11月の正式販売開始に向け、事業成長を加速させる方針です。
発表内容のポイント
- スマートグラスとAIを用いて熟練者の視界や動作をデータ化し、組織の資産として蓄積
- 熟練者の動作との一致度を示す独自指標「同期率」をAIで分析し、習得度を数値化
- 実証実験では従来のOJTと比較して技能習得スピード3倍、指導時間80%削減を記録
発表の背景
製造現場やインフラ分野では、熟練技術者の退職や人手不足に伴う技能伝承が深刻な課題となっています。従来の動画やマニュアルだけでは、熟練者が体で覚えている「勘や動き」を伝えきれないという限界がありました。こうした背景から、スマートグラスやXR、AI技術を駆使して技能を構造化し、次世代へ効率的に引き継ぐための仕組みとして「SHUGI」が開発されました。
何が発表されたのか
「SHUGI」は、熟練者がスマートグラスを着用して通常通りに作業を行うだけで、手の動きや視界、音声を技能データとして記録・蓄積できるシステムです。学習者はスマートグラスを通じて熟練者の視界や動作をリアルタイムに同期しながら学習でき、遠隔地からの指導にも対応します。さらに、熟練者の動作との一致度を算出するAI分析機能「同期率」を備えており、感覚的だった技術習得の度合いを客観的な数値で評価できる点が特徴です。30名を対象とした7か月間の実証では、技能習得スピードの向上と指導時間の大幅な削減効果が確認されています。
製造業・生産管理への見方
製造業の生産現場において、熟練工の退職による技術のブラックボックス化や、若手育成にかかる時間とコストは共通の課題です。本システムは、これまで「見て覚える」しかなかった暗黙知の技能をデジタル資産として可視化・数値化することで、教育プロセスの標準化に貢献します。また、同社は今後、工作機械や産業機械メーカー、エンジニアリング会社と提携し、「装置と操作技能」をセットで提供するビジネスモデルの展開も視野に入れています。これにより、設備導入初期の立ち上げ教育や、遠隔地にある工場のオペレーター育成の効率化が期待されます。
現場で確認したいポイント
- 自社の製造ラインや組み立て工程において、スマートグラスを装着して作業を行うスペースや安全性が確保できるか
- AIが算出する「同期率」の評価基準が、自社の求める品質基準や作業精度とどのように連動するか
- 正式販売開始となる2026年11月以降の、導入コストやサポート体制の詳細
確認しておきたい点
本システムによる「技能習得スピード3倍」「指導時間80%削減」という数値は、30名・7か月間の実証実験に基づく結果であり、導入する製造現場の作業内容や環境によって効果が異なる可能性があります。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社USEYAの公式ホームページです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社USEYA |
| 発表日時 | 2026-09-15 15:28:55 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |