この記事の要点: 株式会社東陽テクニカは、自動車部品メーカーのフタバ産業株式会社に対し、子会社のRototest International AB社が開発・製造するハブダイナモメーター「ROTOTEST Energy」の4WDシステムを納入したと発表しました。本システムは車両のハブに直接取り付けて動力を計測する装置で、実走行に近い状態での性能評価を屋内施設で実現し、試験効率の向上と開発サイクルの短縮に貢献します。
発表内容のポイント
- 車両のハブに直接取り付けることで、実路に近い状態での性能評価を屋内で実現
- ローラータイプと比較して不要な騒音が発生しにくく、高精度な音・振動評価が可能
- 大規模な設備工事が不要でセットアップが容易なため、試験の準備工数を削減
発表の背景
自動車業界では電動化やハイブリッド車の普及が進み、モーターやバッテリーの搭載による排気系部品の設置スペース制限など、新たな開発要件への対応が求められています。また、自動運転や先進運転支援システム(ADAS)の普及に伴い車両試験が複雑化しており、効率的かつ柔軟に対応できる試験環境の整備が急務となっています。こうした中、排気系部品の開発・製造を手掛けるフタバ産業は、実車走行時における音や振動の評価精度向上を目指していました。
何が発表されたのか
今回導入された「ROTOTEST Energy」は、フタバ産業が新たに整備した半無響環境において、排気管やマフラーなどの排気系部品を実車に取り付けた状態で音・振動評価を行うために活用されます。従来のローラータイプと比べて装置自体から発生する不要な騒音が抑えられるため、より正確な測定が可能です。さらに、急加速や急減速といった複雑な挙動の再現性にも優れており、幅広い試験シナリオに対応します。設置が簡易なため、試験準備にかかる工数も大幅に削減されます。
製造業・生産管理への見方
自動車部品の製造・開発現場において、実車を用いた評価試験の効率化と高精度化は、開発リードタイムを左右する重要な要素です。今回のハブダイナモメーター導入は、大規模な設備工事を伴わずに、実路走行に近い高度な試験環境を構築できる点において、製造業の試験・評価工程におけるDXや効率化の好例と言えます。特に、静粛性が求められる電動化シフト期の部品開発において、不要な騒音を排除した音・振動評価環境の構築は、製品品質の向上に直結するアプローチです。
現場で確認したいポイント
- 自社の試験・評価工程において、準備工数や設備工事のコストがボトルネックになっていないか
- 電動化やハイブリッド化に伴う部品設計の変更に対し、評価試験が追従できているか
- 音響や振動の測定において、試験装置自体のノイズが測定精度に影響を与えていないか
確認しておきたい点
本リリースには、導入による具体的な数値効果(削減された工数や測定精度の向上幅など)や、フタバ産業における今後の具体的な試験スケジュールについての記載はありません。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社東陽テクニカ |
| 発表日時 | 2026-09-14 16:00:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |