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山下電気が3D類似形状検索を導入、検索時間を最大90分から10分へ短縮

射出成形メーカーの山下電気は、3D類似形状検索システム「SS4M」を導入。過去の3D CAD資産の検索時間を大幅に短縮し、属人化の解消や見積業務の効率化を実現しました。

生産現場のシステムNAVI編集部
山下電気が3D類似形状検索を導入、検索時間を最大90分から10分へ短縮

この記事の要点: スマートスケープ株式会社は、同社が提供する3D類似形状検索システム「SS4M」が、金型製作や射出成形を手掛ける山下電気株式会社に導入されたことを発表しました。山下電気では、過去の3D CADデータや設計・製造ノウハウの検索が属人化している課題を抱えていましたが、システム導入により類似形状の検索時間を最大約90分から約10分へと大幅に短縮し、業務効率化と技術継承に成果を上げています。

発表内容のポイント

  • 3Dモデルを投入するだけで類似形状を検索し、平均30分の調査時間を約10分に短縮
  • 過去の見積や金型実績の横断検索により、見積業務の精度向上と効率化を支援
  • 若手社員が自ら過去事例を検索・参照可能になり、技術的な相談の質が向上

発表の背景

金型・射出成形メーカーでは膨大な3D CADデータや成形条件が蓄積される一方、過去の類似案件を探すために担当者への問い合わせや複数フォルダの捜索が必要となり、検索に多くの時間を要していました。また、熟練者の経験知に依存した検索は属人化を招き、技術継承の障壁となっていました。山下電気でも見積や金型検討時に担当者の記憶や紙資料に頼る状況があり、検索精度やスピードのばらつきが課題でした。

何が発表されたのか

導入された「SS4M」は、CADソフトに依存せず、一般PCやオンプレミス環境で多数のライセンス利用が可能なシステムです。山下電気では、3Dモデルを用いた類似形状検索により、型番特定や関連資料へのアクセスを迅速化しました。さらに、当初の目的だった形状検索にとどまらず、材料情報、得意先、金型番号、二次加工条件などの属性情報を紐づけることで、技術部門だけでなく営業、製造、品質管理を含む約60名が活用する技術知見データベースとして運用されています。

製造業・生産管理への見方

製造現場における3D CADデータの「死蔵化」は、多くの企業が直面するDXの課題です。本事例は、過去の設計資産を形状という直感的なキーで検索可能にすることで、調達・見積から設計、製造にいたるプロセスを効率化できることを示しています。特に、若手社員がベテランの記憶に頼らず自ら過去の類似金型や成形条件にアクセスできる環境は、教育コストの削減と、より高度な技術議論へのシフトを可能にするため、技術継承に悩む製造業にとって有効なアプローチとなります。

現場で確認したいポイント

  • 自社に蓄積されている過去の3D CADデータが、設計や見積時にスムーズに再利用できているか
  • 類似形状検索を導入する際、既存のCAD環境やセキュリティ要件(オンプレミス等)に適合するか
  • 形状データに対して、成形条件や過去の不具合、見積実績などの属性情報を紐づけて管理できるか

確認しておきたい点

本システムを効果的に運用するためには、新規受注時に3Dデータと各種属性情報を適切に登録・紐づける運用ルールが必要となります。また、既存の膨大な過去データをシステムへ移行・登録する際の手間や手順については、事前に確認が必要です。

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出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 スマートホールディングス株式会社
発表日時 2026-09-01 11:00:02
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