この記事の要点: ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社は、同社製のレーダーターゲットシミュレータが、一般財団法人日本自動車研究所(JARI)向けのAD(自動運転)/ADAS(先進運転支援システム)評価試験システムに採用され、納品されたことを発表しました。このシステムは、株式会社東陽テクニカが開発・販売するVILS統合システム「DMTS」の車載レーダー評価機能の拡張として組み込まれ、2026年7月24日より稼働を開始しています。
発表内容のポイント
- JARIが推進する電動車両シミュレーション基盤の研究開発プロジェクトに採用
- 車載用レーダーエコー発生器とアドバンスドアンテナアレイを組み合わせたシステム
- カットインや複数ターゲット同時検知など、実環境で再現が難しいシナリオを評価可能
発表の背景
今回の採用は、NEDOが実施するグリーンイノベーション基金事業「電動車等省エネ化のための車載コンピューティング・シミュレーション技術の開発」プロジェクトの一環です。JARIが推進する「電動車両シミュレーション基盤」の研究開発において、レーダーセンサに対する複数ターゲットの再現性や、角度方向を含むシミュレーション能力、多様な評価環境に対応できる柔軟性が求められていました。
何が発表されたのか
採用されたシステムは、車載用レーダーエコー発生器「R&S AREG800A」とアドバンスドアンテナアレイ「R&S QAT100」で構成されています。AREG800Aは、各種シミュレータと連携してシナリオに連動した疑似ターゲットを生成し、HILSやVILSなどの評価環境に対応します。これにQAT100を組み合わせることで、距離、速度、レーダークロスセクションに加え、方位角・仰角を持つ複数の仮想ターゲットを再現。これにより、先行車追従や自動緊急ブレーキなどのシナリオを、制御された環境で繰り返し評価できます。
製造業・生産管理への見方
自動車の電動化や自動運転技術(AD/ADAS)の進展に伴い、車載センサや制御システムの開発・検証プロセスの高度化が急務となっています。実車を用いたフィールドテストは、天候や周囲の状況など環境条件の再現が難しく、膨大なコストと時間がかかります。本システムのような高度なシミュレーション技術を導入することで、開発初期段階から高精度なシナリオベースの評価を繰り返し実施できるようになり、開発期間の短縮と品質向上の両立に貢献します。
現場で確認したいポイント
- 既存のHILSやVILSなどのシミュレーション環境と、本システムとの連携性や拡張性
- 自社で開発・製造する車載レーダーやセンサモジュールの評価要件との適合度
- 実車試験からシミュレーション評価への移行による、開発コストと工数の削減効果
確認しておきたい点
本システムはJARIの評価試験システムに採用されたものであり、個々の自動車部品メーカーやOEMが導入する際の具体的なシステム構成や連携費用については、東陽テクニカなどのインテグレーターへの確認が必要です。
関連リンク
- 発表企業サイト:ローデ・シュワルツ・ジャパンの公式ホームページ
- 関連ニュースリリース:JARI向けシステム採用に関する詳細情報
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社 |
| 発表日時 | 2026-08-24 10:30:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |