この記事の要点: Zhejiang Qidi Technology Co., Ltd.は、新型の大型FDM 3Dプリンター「QIDI Plus5」をグローバルで発売した。設置スペースを従来機と同等に抑えつつ、造形容量を約18%拡大した320×320×300mmの造形サイズを実現。最大65℃まで昇温可能な第3世代アクティブチャンバー加熱システムを搭載し、エンジニアリンググレードのフィラメントを用いた大型造形時の反りを効果的に抑制する。
発表内容のポイント
- 造形サイズを320×320×300mmに拡大し、設置面積は従来機と同等を維持
- 最大65℃のチャンバー加熱と新型冷却により、ABSやPCなどの反りやノズル詰まりを抑制
- 高剛性フルメタルフレームや高精度リニアレール、1.5GTタイミングベルトで高速・高精度化
発表の背景
試作や治具内製において、エンジニアリングプラスチックを用いた大型造形の需要が高まっている。しかし、ABSやポリカーボネート(PC)などの素材は、造形時の熱収縮による反りや層間剥離が発生しやすい。QIDIは、これらの課題を解決するため、筐体の剛性強化と高度な熱管理システムを両立させたハイエンド仕様の3Dプリンターを開発し、手頃な価格帯での提供を目指した。
何が発表されたのか
QIDI Plus5は、ハードウェアの剛性と駆動系を大幅に強化している。X軸には高精度リニアレールを採用し、高速造形時の摩擦抵抗と摩耗を低減。さらに、引張強度に優れた1.5GT・幅9mmのタイミングベルトを採用することで、急加減速時の変形を最小限に抑える。また、ノズルがビルドプレートに直接接触して測定するゼロオフセット方式のオートレベリングセンサーを搭載し、1層目の確実な定着をサポートする。安全面では、AIカメラによる造形トラブル検知や、3段階フィルターを備えた空気循環システムによる粉じん・臭気対策も施されている。
製造業・生産管理への見方
製造現場における試作期間の短縮や、生産ライン向けカスタム治具・工具の迅速な内製化に貢献する。特に、強度や耐熱性が求められるABS、PC、ABS-GF(ガラス繊維強化)などのエンジニアリングプラスチックを、320mm角の大型サイズで安定して出力できる点は実用的である。チャンバー内を最大65℃に保つ550Wの加熱システムにより、大型造形物にありがちな熱収縮による寸法誤差や歪みを低減し、実用強度の高いパーツ作成を支援する。また、スマートフォンアプリからの遠隔操作やクラウドスライス機能により、作業効率の向上が期待できる。
現場で確認したいポイント
- 自社で多用するエンジニアリングフィラメント(PCやABS-GF等)の造形品質と強度
- 設置スペース(500×488×558mm、重量29kg)および電源容量の確保
- AIカメラによるトラブル検知の精度と、工場内ネットワークへの接続セキュリティ
確認しておきたい点
マルチカラー造形への拡張性について言及されていますが、具体的なマルチカラーユニットの仕様や日本国内での発売時期、価格についての詳細は原文に記載されていません。また、クラウドスライス機能を利用する際の社内セキュリティ規定との整合性を確認する必要があります。
関連リンク
- QIDI公式ストア:発表企業の日本向け公式ウェブサイト
- QIDI Plus5 製品ページ:新製品「Plus5」の詳細な仕様と販売ページ
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | Zhejiang Qidi Technology Co., Ltd. |
| 発表日時 | 2026-08-05 22:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |