この記事の要点: 株式会社アールティは、日本精工株式会社(NSK)との資本業務提携に基づき共同開発を進めている国産四足歩行ロボットの試作機と、工場設備を想定した自動巡回デモンストレーションを「Robotics NEXT Tokyo 2026」にて初公開します。両社は部品調達から完成品の製造、現場での運用サービスまでを一貫してつなぐ体制を構築し、2028年春頃の量産機ローンチを目指して開発を本格化させます。
発表内容のポイント
- 全長約900mm、重量約20kgの国産四足歩行ロボット試作機を初公開
- 階段やスロープの昇降、メーター確認などの自動巡回デモを実演
- NSKの部品技術とアールティのロボット開発力を融合し2028年春の量産を目指す
発表の背景
工場内の設備点検や定期巡回は人手に頼る部分が多く、階段や段差、入り組んだ配管が多い環境では、従来の車輪型ロボットによる自動化が困難でした。また、ロボットを産業用製品として普及させるには、長期にわたり安定して調達できる部品供給体制が不可欠です。こうした課題に対し、アールティのロボット開発力と、NSKが持つ摩擦・摩耗を制御するトライボロジー技術などの部品技術を組み合わせることで、実用的なロボットの量産化と事業化を目指すこととなりました。
何が発表されたのか
今回公開される四足歩行ロボットの試作機は、全長約900mm、全幅約400mm、起立時高さ約500mm、重量約20kgで、最大7kgの機器を搭載可能です。国内で設計、ソフトウェア開発、組立、調整、保守を一貫して行う体制を重視しています。自動巡回デモでは、工場内の階段やスロープを模した経路の昇降・走行を実演し、搭載したカメラや計測機器を用いてメーターの数値を記録する運用を想定しています。今後はこの試作機をもとに顧客現場での実証を重ね、製品仕様をブラッシュアップしていきます。
製造業・生産管理への見方
製造現場における点検業務の省力化・自動化は、人手不足が深刻化する中で重要なテーマです。本ロボットは、車輪型では進入が難しかった段差や階段のあるエリアへのアプローチを可能にします。また、国内で設計・製造・保守を行う体制を整えることで、現場の用途に合わせた改良や迅速なメンテナンス対応が期待できます。さらに、大手ベアリングメーカーであるNSKとの連携により、産業用機械として不可欠な「部品の安定調達」と「長期的な信頼性」が担保されたロボット供給体制の構築を目指している点が、導入を検討する製造業ユーザーにとって大きなメリットとなります。
現場で確認したいポイント
- 自社工場の点検ルートにある段差や階段の傾斜が、ロボットの走破性能(最大搭載量7kg時)に適応するか
- 防塵・防水性能や稼働時間など、実際の製造環境で連続運用するにあたって必要な仕様が満たされているか
- 2028年の量産化に向けて、自社の点検課題に合わせた実証実験(PoC)への参画が可能か
確認しておきたい点
本ロボットは現在、用途検討のための試作および実証段階であり、具体的な販売価格や詳細な製品仕様、確定した販売計画は公表されていません。また、実際の現場への導入効果や具体的な顧客事例については、今後の実証実験を経て検証される段階です。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社アールティ |
| 発表日時 | 2026-09-25 15:00:01 |
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