この記事の要点: ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社は、AIサーバー向けバッテリバックアップユニット(BBU)や大規模エネルギー貯蔵システム(ESS)に最適化したバッテリ監視IC「KA49703A」および「KA49713A」を開発しました。車載分野で実績のあるデイジーチェーン通信技術を産業・社会インフラ向けの高電圧システム(400V/800V)へ展開し、2026年9月より量産を開始する予定です。
発表内容のポイント
- デイジーチェーン通信対応により、最大55デバイスの接続と配線削減を実現
- 輸送・保管時向けモードを搭載し、シャットダウン時の消費電流を大幅に抑制
- QFP-48ピンの小型パッケージを採用し、厳しい実装スペース制限に対応
発表の背景
生成AIやクラウドサービスの普及に伴い、AIサーバーの消費電力が増加しています。これに伴い、電力供給効率を高めるための400V/800Vクラスの高電圧電源アーキテクチャの導入や、サーバー・電源設備の高密度化が進行。バックアップ電源システムには、高電圧環境への対応、安全な監視機能、発熱を抑えた長時間の連続稼働を支える高い信頼性が求められていました。
何が発表されたのか
新製品は最大16セルのバッテリ電圧を高精度(±2.9mV)に監視します。デイジーチェーン通信機能により、複数のバッテリ監視ICを数珠つなぎに接続でき、従来必要だったMCUやアイソレータを削減してシステム設計を簡素化します。また、「KA49713A」には輸送・保管時向けモードが搭載されており、シャットダウン時の消費電流を0.1μA以下に抑制。これにより、長期保管時のバッテリ消耗を抑え、補充電回数の削減に貢献します。
製造業・生産管理への見方
製造業や産業用蓄電システム(ESS)の設計・開発において、高電圧化する電源システムの簡素化と信頼性向上は重要な課題です。本製品は部品点数の削減と通信配線の簡素化を両立させるため、製造工程における組立工数の削減や、基板の小型化設計に寄与します。また、輸送・保管時の自己放電を抑える機能は、製品出荷から納入・稼働開始までのリードタイムが長い産業用機器において、バッテリ管理コストの低減につながる実用的なメリットとなります。
現場で確認したいポイント
- 自社の産業用蓄電システムや電源設計において、デイジーチェーン通信による部品削減効果がどの程度見込めるか
- QFP-48ピン(7mm×7mm)のサイズ制限が、既存の筐体設計や基板レイアウトに適合するか
- 輸送・保管モードによる消費電流抑制が、自社製品の流通・保管プロセスにおける補充電コストをどれだけ削減できるか
確認しておきたい点
本製品はすでにサンプル提供が開始されていますが、実際の量産出荷開始は2026年9月を予定しているため、直近の製品開発スケジュールとの整合性を確認する必要があります。
関連リンク
- 発表企業サイト:ヌヴォトン テクノロジージャパンの公式ウェブサイトです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社 |
| 発表日時 | 2026-07-29 13:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |