ニュース

製造業若手の約3割がアナログさを理由に離職検討。デジタル化が定着の鍵に

製造業の若手社員を対象とした意識調査で、約7割が入社前の想定より現場のデジタル化が進んでいないと回答。現場のアナログ環境が離職検討の要因となる一方、デジタル化が進めば働き続けたいとする回答が6割を超え、現場DXが定着を左右する実態が判明しました。

生産現場のシステムNAVI編集部
製造業若手の約3割がアナログさを理由に離職検討。デジタル化が定着の鍵に

この記事の要点: 現場帳票システム「i-Reporter」を提供する株式会社シムトップスは、新卒入社1〜3年目の製造業若手社員108名を対象に、離職に関する実態調査を実施しました。調査の結果、回答者の69.4%が現場業務のデジタル化について「入社前の想定より進んでいない」と感じていることが判明。さらに、離職を検討したことのある若手のうち約3割が、その要因として「現場業務のアナログさ・デジタル化の遅れ」を挙げており、現場のDX環境が若手の定着に影響を与えている実態が浮き彫りになりました。

発表内容のポイント

  • 若手の69.4%が入社前の想定より現場のデジタル化が進んでいないと回答
  • 離職検討経験者の29.9%が「現場業務のアナログさ・デジタル化の遅れ」を要因に選択
  • 現場のデジタル化が進めば「今の会社で働き続けたい」と考える若手は64.8%

発表の背景

製造業界では若手人材の確保と定着が深刻な課題となっています。今回の調査は、デジタル技術に親しんできた若手世代が、実際の製造現場に入社した際に直面する業務環境とのギャップを明らかにするために実施されました。入社前の期待と現場の現実との乖離が、若手の離職意向や就職先選定にどのような影響を及ぼしているのか、その具体的な要因を把握することが狙いです。

何が発表されたのか

調査によると、現場業務でアナログさを感じる具体的な場面として「手作業でのデータ転記」(57.3%)や「過去の記録を紙ファイルから探すとき」(38.7%)が上位に挙がりました。自由回答では「月間予定表が黒板」「点検シートの手書き」といった声も寄せられています。また、デジタル化が進みにくい理由として、若手視点では「導入予算が確保されていない」(52.0%)、「ベテラン社員が紙やアナログのやり方を変えたがらない」(34.7%)などが障壁として認識されています。一方で、76.9%が「内定先を選ぶならよりデジタル化が進んだ会社」を希望すると回答しました。

製造業・生産管理への見方

本調査結果は、製造現場におけるペーパーレス化やデータ入力の自動化が、単なる業務効率化に留まらず、若手人材の採用・定着における重要な競争軸になっていることを示しています。特に「手作業での転記」や「紙帳票の管理」といった従来型のアナログ作業は、若手社員にとって大きな負担やストレスとなり、離職を誘発する要因になり得ます。現場のデジタル化を推進することは、業務の生産性向上だけでなく、ベテランから若手へのスムーズな技能継承や、中長期的な人材流出を防ぐための組織防衛策としても極めて重要な意味を持ちます。

現場で確認したいポイント

  • 自社の現場で、手書き帳票からのデータ転記や紙ファイル捜索にどれだけの工数が割かれているか
  • 若手社員が現場のデジタル化状況に対して、入社前とのギャップや不満を抱いていないか
  • 現場DXを阻む要因として、導入予算の不足やベテラン層の抵抗感が障壁になっていないか

確認しておきたい点

本調査は、過去3年以内に新卒入社した若手社員108名という限定されたサンプルサイズに基づく回答結果であり、製造業全体の規模や業種ごとの特性による差異については考慮されていない点に留意する必要があります。

関連リンク

出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 株式会社シムトップス
発表日時 2026-07-03 15:00:02
元記事 PR TIMESで読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です