この記事の要点: 岡山県井原市で縫製OEM事業を営む多賀株式会社は、フランス軍のカーゴパンツ「M-47後期型」をベースに、新グリーンデニムを採用して現代向けに再構築した製品のクラウドファンディングを開始しました。応援購入サービス「Makuake」での公開初日には、応援購入総額が118万円を超え、達成率1,188%を記録するなど、自社企画製品の展開において好調なスタートを切っています。
発表内容のポイント
- 長年のOEM生産で培った縫製技術を活かし、自社企画の製品開発と直接販売に挑戦
- 旧式力織機で織り上げたセルビッチ・グリーンデニムなど、こだわりの素材を採用
- 海外生産拡大や高齢化が進む中、縫製工場ならではの強みを活かした販路開拓を模索
発表の背景
国内の縫製工場を取り巻く環境は、海外生産の拡大や縫製従事者の高齢化などにより、年々厳しさを増しています。こうした課題を背景に、多賀株式会社は「工場だからこそ作れる製品」を直接消費者に届ける取り組みとして、クラウドファンディングを活用した自社企画製品の製造販売に挑戦しています。
何が発表されたのか
今回のプロジェクトでは、1940年代後半にフランス軍で採用された名作カーゴパンツ「M-47後期型」をベースに、現代の日常着として穿きやすいシルエットへ再構築しました。生地には、旧式力織機で織り上げた独特の凹凸感と立体感を持つセルビッチ・グリーンデニムを採用しています。また、吉和織物株式会社のグレイネップデニムを使用した特別仕様モデルも数量限定で展開。生地の凹凸により肌への接触が少なく、ゆとりあるシルエットと相まって、見た目の重厚感に反して快適に着用できる仕様となっています。
製造業・生産管理への見方
本件は、下請け中心のOEM生産から脱却し、自社の縫製技術を直接市場に問う「ファクトリーブランド」や「D2C(消費者直接取引)」の好例です。製造業におけるDXやビジネスモデル変革において、クラウドファンディングは市場の需要を事前に把握し、過剰在庫のリスクを抑えながら新規事業を立ち上げる有効な手段となっています。特に繊維・アパレル産業が集積する地域において、地元の織物企業と連携しながら、旧式力織機などの伝統的な設備や技術を付加価値に変えて発信する取り組みは、地方の製造業が生き残るための参考事例と言えます。
現場で確認したいポイント
- OEMから自社ブランド展開へ移行する際、生産ラインの調整や人員配置をどう最適化するか
- クラウドファンディングを活用した受注生産モデルにおける、納期管理と品質保証の体制構築
- 地域の他企業(織物メーカー等)との協業による、独自素材の調達ルート確保とコスト管理
確認しておきたい点
本プロジェクトはクラウドファンディングを通じた先行販売であり、量産フェーズにおける継続的な生産体制や、一般販売へ移行した際の販路開拓、価格設定の維持については言及されていません。
関連リンク
- Makuake プロジェクトページ:新グリーンデニムM-47プロジェクト詳細
- 多賀株式会社 PR TIMESページ:多賀株式会社のプレスリリース一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 多賀株式会社 |
| 発表日時 | 2026-06-28 20:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |