この記事の要点: 株式会社日立ソリューションズ西日本は、製造業における設計資産の有効活用を支援するAI類似図面検索システム「Hi-PerBT 図面検索AI」の最新版を、2026年7月1日より提供開始します。最新版では、事前学習が不要な新しいAIエンジンを搭載したほか、AI-OCR技術によるテキスト認識精度の向上や、AI画像認識による図面の自動補正機能を新たに追加。これにより、類似図面の検索から設計変更時の比較作業までをより効率化します。
発表内容のポイント
- 事前学習不要のAIエンジン搭載により、導入前の準備期間を従来比で約2〜3週間短縮
- AI-OCR技術の連携で、CAD特有のフォントや手書き文字の認識精度を向上し検索漏れを防止
- AI画像認識で図面の傾きや縮尺のズレを自動補正し、設計変更時の差異を正確に可視化
発表の背景
製造業では、顧客ニーズの多様化に伴う製品の高度化・複雑化に加え、人材不足や熟練技術者の退職による技術継承が課題となっています。過去の設計資産を効率的に再利用する重要性が高まる一方で、多くの現場では膨大な図面から必要なものを迅速に見つけ出せず、類似図面を再設計してしまうといった非効率が発生していました。こうした課題を解決するため、同社は図面検索システムの機能を強化しました。
何が発表されたのか
今回の最新版では、形状特徴の識別に適した新AIエンジンを採用し、図面の微細な形状差異を高精度に識別します。さらに、Microsoft AzureのAIサービスを活用したOCR技術により、従来は判別が難しかった文字情報も高精度に読み取ります。また、図面比較機能では、AI画像認識技術が図面の傾きや位置、縮尺のズレを自動で検出・補正するため、レイアウト変更による誤検出を抑え、実際の変更箇所のみを正確に抽出することが可能になりました。
製造業・生産管理への見方
設計・開発部門において、過去の類似図面を素早く検索・比較できる環境は、設計工数の削減や見積もり業務の迅速化に直結します。特に本システムは、事前学習用の図面データを個別に用意して学習させるプロセスが不要なため、導入時の現場負担やセキュリティ上の懸念を軽減できる点が実用的です。また、同社の図面管理システム「Hi-PerBT Advanced 図面管理」と連携させることで、登録された属性情報とAI解析情報を組み合わせた複合検索が可能になり、さらなる業務効率化が期待できます。
現場で確認したいポイント
- 自社で保有する過去の図面データ形式や、手書き文字の割合がAI-OCRでどの程度カバーできるか
- 既存の図面管理システムやPLMツールとの連携性、および移行プロセスの確認
- 設計変更が頻繁に発生する製品群において、図面比較の自動補正機能がどれだけ工数削減に寄与するか
確認しておきたい点
本システムに搭載されたAI-OCR技術や自動補正機能は、すべての図面データや手書き文字に対して100%の精度を保証するものではありません。実際の図面状態による認識精度については、導入前の検証が必要です。
関連リンク
- 製品紹介ページ(Hi-PerBT 図面検索AI):製品の機能詳細や特長を紹介するページです。
- 発表企業公式サイト:株式会社日立ソリューションズ西日本の公式ホームページです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社日立ソリューションズ西日本 |
| 発表日時 | 2026-06-26 11:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |