この記事の要点: 株式会社Liberawareは、福岡県福岡市において、株式会社環境開発および福岡市と連携し、小型ドローンを用いた下水道管路点検の技術検証を実施しました。作業員が管内に立ち入らない「No Entry」の点検・調査手法の確立を目指したもので、実環境である雨水管において、開発中の距離測定機能や損傷計測技術の有効性を評価しました。検証の結果、損傷計測の誤差を約5%に抑えるなど、実務活用に向けた高い精度が確認されました。
発表内容のポイント
- 実環境の雨水管でドローンによる距離測定と損傷計測の精度を検証
- 実際の損傷に対する計測誤差を約5%に抑え、最小2mm幅の損傷を検知
- テレビカメラ調査で指摘されていた損傷箇所を網羅的に認識し、時間短縮効果を実証
発表の背景
2025年1月に発生した道路陥没事故を受けた全国調査により、対策が必要な下水管が全国で計748kmに上ることが判明しました。さらに口径2000mm以下の管路でも調査・維持管理の需要増加が予想されています。これに伴い、作業員の安全確保や点検の効率化が急務となっており、インフラ業界では作業員が管内に立ち入らない「No Entry」の考え方に基づいた高精度な点検技術の確立が強く求められていました。
何が発表されたのか
今回の技術検証では、非GPS環境下である管路において、ドローンによる距離測定の精度と、映像に基づく損傷箇所の抽出・寸法計測の有効性を評価しました。検証の結果、ドローンは路線の終点まで遅滞なく到達し、管内の詳細な状況把握に成功しました。損傷計測では、実際のサイズに対する誤差を約5%に抑えつつ、最小2mm幅のクラックなどを捉えることができました。また、従来のテレビカメラ調査で指摘されていた損傷箇所を網羅的に認識でき、点検時間の短縮にも有効であることが示されました。
製造業・生産管理への見方
製造業やプラント設備管理の分野においても、暗所や高所、閉鎖空間といった危険を伴う現場の点検作業における安全確保と効率化は共通の課題です。今回の下水道管路におけるドローン点検技術の検証成果は、工場内の配管や地下ピット、大型設備の内部点検など、人が立ち入ることが困難なエリアのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で極めて有益な先行事例となります。非接触かつ高精度な寸法計測技術は、設備の予防保全や修繕計画の精度向上にも寄与することが期待されます。
現場で確認したいポイント
- 自社の工場やプラント内にある閉鎖空間・危険箇所の点検にドローンが適用可能か
- 非GPS環境下におけるドローンの飛行安定性と、取得できる映像データの解像度
- 既存の点検手法と比較した際の手間の削減効果と、計測データの解析にかかる時間
確認しておきたい点
今回の検証は雨水管の実環境で行われたものですが、今後は全国特別重点調査の対象よりもさらに小さい口径2000mm以下の管路を含む、より広範な条件下での検証が継続される段階であり、適用可能な管路の最小口径や詳細な運用条件については今後の検証結果を注視する必要があります。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社Liberawareの公式ウェブサイト
- 関連ページ:Liberawareのサービス・技術情報
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社Liberaware |
| 発表日時 | 2026-06-26 11:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |