海外製造業ニュース

印アドロイトがIPO、鍛造・加工の増強とDX推進へ

インドの駆動系部品メーカー、アドロイト・インダストリーズがIPOを実施。調達資金で生産能力の増強と、IoTやERPを活用した製造DXを推進します。

生産現場のシステムNAVI編集部
印アドロイトがIPO、鍛造・加工の増強とDX推進へ

この記事の要点: インドのプロペラシャフトおよび駆動系部品メーカーであるアドロイト・インダストリーズ(Adroit Industries)が、新規公開株(IPO)を実施することが明らかになりました。同社は一貫生産体制を強みに、世界25カ国以上に輸出を展開する企業です。今回のIPOで調達する資金は、主要工場の設備増強や子会社への投資に充てられるほか、生産管理システム(ERP)の高度化やIoT導入といった製造DXの推進にも活用される方針です。

ニュースのポイント

  • デワス工場とピタンプール工場に新たな鍛造プレスやCNC加工機を導入し生産能力を拡大
  • TCS iONなどのERPや設計・シミュレーションソフトを活用した製造DXを推進
  • 売上高の9割以上を輸出が占め、北米や欧州などグローバルな供給網を構築

背景

1966年創業のアドロイト・インダストリーズは、自動車や産業機械向けのプロペラシャフト、ユニバーサルジョイントなどを製造しています。インド国内のデワス、ピタンプール、サンウェールの3拠点に工場を構え、材料検査から鍛造、熱処理、機械加工、組み立て、検査までを自社内で完結できる一貫生産体制を強みとして成長を続けてきました。

何が起きたのか

今回のIPOの公募規模は約151億ルピー(約150.71クロール)で、2026年9月23日から25日にかけてブックビルディング方式で実施されます。調達資金のうち、約1億9910万ルピーはデワス工場での電気スクリュー鍛造プレスラインや高周波加熱装置の導入、および輸送車両の購入に充てられます。また、約4億3960万ルピーは子会社を通じてピタンプール工場に投資され、CNC旋盤や自動製造セルの追加による加工・組立能力の増強に充てられる計画です。

製造業・生産管理への見方

同社は、製造現場のデジタル化とトレーサビリティの向上に注力しています。現在、生産管理には「TCS iON Manufacturing Solution」を導入しているほか、設計には「SOLIDWORKS」、鍛造シミュレーションには「FORGE®」、デジタル製造プラットフォームには「Kripya CentralStage」を採用しています。今後はこれらのERPシステムの活用をさらに深め、IoT統合や予知保全ツールの導入を進めることで、生産プロセスのリアルタイム監視と効率化を目指すとしており、製造業DXのモデルケースとして注目されます。

現場で確認したいポイント

  • 自社の生産管理システム(ERP)と設計・シミュレーションツールの連携状況
  • 鍛造や機械加工工程におけるリアルタイム監視(IoT)の導入余地と効果
  • 海外市場への部品供給における品質トレーサビリティの確保体制

確認しておきたい点

同社は売上高の94.15%(2026年度上半期)を輸出に依存しており、特に米国市場への依存度が高いこと、また特定の主要顧客10社への売上集中リスクがある点には留意が必要です。

出典情報

出典 HDFC Sky
公開日時 2026-09-22T20:16:31Z
元記事 HDFC Skyで読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です