この記事の要点: バイオ医薬品の開発・製造受託(CDMO)へのアウトソーシング需要が今後高まると予測される中、製薬企業は最適なパートナー選定を進めています。本記事では、世界各地に生産拠点を展開し、多様な製造サービスを提供するグローバルCDMO大手4社(Lonza、Samsung Biologics、Recipharm、Piramal Pharma Solutions)の最新の設備投資や事業拡大の動向をまとめました。
ニュースのポイント
- Lonzaは米国を含む世界30拠点以上でバイオ医薬品の商用生産体制を拡大中
- Samsung Biologicsはペプチド分野への進出と韓国での新工場建設を計画
- RecipharmとPiramalは米国拠点への投資を強化し無菌充填などの体制を拡充
背景
バイオ医薬品市場の成長に伴い、自社での製造設備維持だけでなく、専門的な技術を持つCDMOへの製造委託を選択する製薬企業が増加しています。これに対応するため、主要なCDMO各社は、高度なバイオテクノロジーに対応した生産ラインの増設や、新技術獲得に向けたM&A(企業の合併・買収)を活発化させており、グローバルな供給網の再編が進んでいます。
何が起きたのか
スイスのLonzaは、米国企業との商用生産契約の拡大や新役職の設置により、顧客がエンドツーエンドでサービスを利用しやすい体制を整えています。韓国のSamsung Biologicsは、スイスのPolyPeptide買収を提案しペプチド製造への参入を狙うほか、仁川の「バイオキャンパスII」拡張に向けて約22億ドルの資金調達を計画しています。スウェーデンのRecipharmは、米国の無菌充填・仕上げ工程や眼科製品向けラインに数百万ドル規模の投資を実施。インドのPiramal Pharma Solutionsは、米国の原薬製造施設に9000万ドルの投資計画を進めており、高薬理活性原薬(HPAPI)などの生産能力を強化しています。
製造業・生産管理への見方
製薬・バイオ分野の生産管理において、CDMOの選定はサプライチェーンの安定性と品質管理(GMP準拠)に直結する極めて重要な意思決定です。各CDMOがどの地域にどのような製造設備(動物細胞培養、mRNA、無菌充填、ペプチドなど)を持ち、どのような投資を行っているかを把握することは、委託先選定やリスク分散の観点から欠かせません。特に米国やアジアにおける生産拠点の新設・拡張動向は、地政学的リスクを考慮した調達・生産体制の構築において重要な判断材料となります。
現場で確認したいポイント
- 委託先候補のCDMOが保有する製造拠点の地域分布と、地政学的リスクの有無
- 対象となる医薬品(バイオ、低分子、ペプチド等)に適した製造技術や設備の有無
- 臨床試験用から商用生産スケールへの移行(スケールアップ)に対応できる体制
確認しておきたい点
本記事に記載されているSamsung BiologicsによるPolyPeptideの買収提案や、各社の投資計画の一部は現時点での計画段階のものであり、最終的な完了や稼働時期は変更される可能性があります。
出典情報
| 出典 | BioSpace |
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| 公開日時 | 2026-09-08T04:20:00 |
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