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高薬理活性原薬の受託製造で競う大手4社

医薬品受託開発製造(CDMO)市場において、高薬理活性原薬(HPAPI)の獲得競争が激化しています。

生産現場のシステムNAVI編集部
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この記事の要点: 医薬品受託開発製造(CDMO)市場において、高薬理活性原薬(HPAPI)の製造受託を巡る競争が激化しています。GlobalData社のデータベースによると、新薬およびバイオシミラーのHPAPI受託製造分野では、ジークフリード、ロンザ、アスペン、ベラノバの4社がリードしています。特にジークフリードとロンザの2社が先行しており、各社は買収や設備投資を通じて、特殊な製造設備とグローバルな供給体制の強化を急いでいます。

ニュースのポイント

  • ジークフリードが米国の製造拠点買収により受託品目を増やし、首位に浮上
  • ロンザはスイスの拠点で設備拡張を計画し、成長するADC市場の需要を狙う
  • アスペンやベラノバは、特定の薬効群に特化する戦略で市場での存在感を確保

背景

HPAPIは低投与量での高い薬効と標的親和性を特徴とし、バイオ医薬品企業からの需要が高まっています。しかし、製造には作業者や環境の安全を確保するための特殊な封じ込め設備や規制対応が必要となるため、自社設備を持たない企業などにより、新薬およびバイオシミラーのHPAPIの約41%がCDMOへ外部委託されています。

何が起きたのか

受託実績では、ジークフリードが28品目で首位に立ち、ロンザが23品目、アスペンとベラノバが15品目で続いています。ジークフリードは2026年5月にノラムコ社を買収し、米国の2拠点とオーストラリアの拠点を獲得したことで、管理対象薬の受託ポートフォリオを拡大しました。一方、ロンザは腫瘍領域向けの細胞毒性物質などに強みを持ち、2026年6月にはスイス・フィスプの拠点で抗体薬物複合体(ADC)向けHPAPIの生産能力拡張計画を発表し、巻き返しを図っています。

製造業・生産管理への見方

医薬品製造、特にHPAPIのような高危険度物質の生産管理においては、厳格な封じ込め技術(ハザード対策)と、規制に準拠した専用設備の運用が不可欠です。今回の動向は、高度な製造技術を要するプロセスにおいて、自社投資を避けて専門のCDMOへ委託するアウトソーシング化の流れを裏付けています。また、スイス、米国、オランダ、シンガポールなど、グローバルに分散する製造拠点のサプライチェーン管理や、各国の規制対応がCDMO選定の重要な要素となっています。

現場で確認したいポイント

  • 自社で扱う高薬理活性物質の製造プロセスにおいて、封じ込め設備や安全基準が最新の規制を満たしているか
  • 外部のCDMOへ製造委託を行う際、委託先が対象物質(細胞毒性、管理対象薬など)の専門設備を有しているか
  • 地政学的リスクや供給安定性を考慮し、委託先CDMOの製造拠点が地理的にどう分散されているか

確認しておきたい点

本記事はGlobalData社のデータベースに基づく2026年7月時点の情報であり、各CDMOの受託品目数や市場シェアは今後の設備稼働や新たな買収によって変動する可能性があります。

出典情報

出典 Pharmaceutical Technology
公開日時 2026-07-22T14:50:14+00:00
元記事 Pharmaceutical Technologyで読む

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