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ロッキード、THAAD迎撃ミサイル生産を4倍に拡大へ。米政府と最大350億ドルの契約

米ロッキード・マーティンは、国防省と最大35.33億ドルの7年間契約を締結し、THAAD迎撃ミサイルの生産能力を4倍に引き上げます。サプライチェーンのボトルネック解消と生産体制の急速な拡大を目指します。

生産現場のシステムNAVI編集部
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この記事の要点: 米航空宇宙・防衛大手のロッキード・マーティンは、米政府国防省(DoW)との間で、最大353億3,000万ドル(約5.5兆円)にのぼる7年間の未確定契約を締結しました。この契約は、終末高高度防衛(THAAD)迎撃ミサイルの生産能力を4倍に拡大することを目的としています。米国における調達変革戦略の一環として実施され、防衛産業基盤の強化と生産スピードの劇的な向上を目指します。

ニュースのポイント

  • ロッキード・マーティンが米国防省と最大353.3億ドルの7年間契約を締結
  • THAAD迎撃ミサイルの生産能力を4倍に拡大し、複数拠点で生産体制を強化
  • 国防生産法の発動を背景に、サプライチェーンのボトルネック解消と増産を急ぐ

背景

中東情勢の緊迫化などに伴う迎撃ミサイルの在庫枯渇が懸念される中、米政府は防衛産業の生産能力強化を急いでいます。トランプ大統領は国防生産法(DPA)を発動し、国内産業への介入権限を行使しました。同大統領は、弾薬産業における限定的な生産能力、脆弱なサプライチェーン、長納期部材への依存、そして生産ボトルネックが国家防衛の脅威になっていると指摘しています。

何が起きたのか

今回の契約は、国防省の「調達変革戦略」に基づき実行された初の複数年調達合意の一つです。ロッキード・マーティンは、テキサス州ダラス、カリフォルニア州サニーベール、アラバマ州トロイ、アーカンソー州カムデンの各拠点においてTHAADの生産能力を拡張します。履行期間は2026年3月から2032年6月まで。同社はアラバマ州トロイに新たな弾薬生産センターを着工したほか、2030年までに90億ドル以上の投資を計画しています。

製造業・生産管理への見方

本ニュースは、極限状態における製造業のサプライチェーン再構築と生産急拡大(スケールアップ)の事例として極めて重要です。長納期部材(ロングリード品)への依存や、特定工程のボトルネックといった課題は、一般の製造業にも共通します。ロッキード社は、政府の強力な資金援助と複数年契約という安定した需要見通しを背景に、設備投資と生産ラインの増設を急ピッチで進めており、需要急増に対応する生産管理モデルとして注目されます。

現場で確認したいポイント

  • 自社サプライチェーンにおける長納期部材(ロングリード品)の依存度と代替調達先の有無
  • 急激な需要変動や増産要求に対応できる生産ラインの拡張性と柔軟性の評価
  • 主要サプライヤーの経営基盤や供給能力におけるボトルネックの早期検知体制

確認しておきたい点

本契約は「未確定契約(undefinitised contract action)」であり、最終的な合意と実行には米議会による追加の予算承認が必要とされています。

出典情報

出典 Bizclik Media Ltd
公開日時 2026-07-05T08:00:56Z
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