この記事の要点: 株式会社Shelltasは、水産業の副産物であるホタテ貝殻を原料とした海洋由来カルシウム素材「SeaFect(シーフェクト)」の食品分野における用途開発を加速するため、農林水産省が事務局を務める「フードテック官民協議会」の「鮮度保持技術ワーキングチーム(WT)」に参画した。食品メーカーや容器・包装メーカー、物流企業などと連携し、食品サプライチェーンの各工程における新たな素材選択肢としての検証を進める。
発表内容のポイント
- ホタテ貝殻を原料とする海洋由来カルシウム素材の食品分野への応用を加速
- 容器・包装材への応用や、食品製造・保管環境の衛生用途での活用を検証
- 冷凍や真空、包装などの既存技術と組み合わせた共同開発を視野に入れる
発表の背景
食品ロス削減や海外輸出に伴う食品商圏の拡大において、食品の鮮度保持技術の重要性が高まっている。Shelltasはこれまで、農業や水産養殖、衛生、水処理などの分野で「SeaFect」の用途開発を進め、抗菌性やカビ抑制に関するデータを蓄積してきた。今回、官民連携の枠組みである同WTに参画することで、食品サプライチェーンにおける具体的な用途開発と共同検証をさらに推進する狙いがある。
何が発表されたのか
「SeaFect」は北海道産のホタテ貝殻を原料とするパウダー状の素材であり、他の素材や既存技術と組み合わせやすい特徴を持つ。同社は、単独で既存の鮮度保持技術を代替するのではなく、冷凍、冷蔵、真空、包装といった既存技術と組み合わせる「素材」としての活用を提案する。具体的には、容器・包装材への練り込みや、食品製造・保管環境における衛生管理用途、物流工程での鮮度保持技術との連携などを想定している。
製造業・生産管理への見方
食品製造業や包装資材メーカー、物流・倉庫事業者にとって、持続可能な素材の導入と食品ロス削減は重要な課題である。水産副産物を再利用した「SeaFect」は、資源循環と機能性を両立するアプローチとして注目される。JIS Z 2801に基づく試験等で大腸菌や黄色ブドウ球菌などへの抗菌性が確認されており、工場内の衛生管理や、包装資材の機能性向上、保管・輸送時の品質維持といった製造現場・物流現場の課題解決に寄与する可能性を秘めている。
現場で確認したいポイント
- 自社の食品製造ラインや保管環境における衛生対策として、素材の導入効果があるか
- 既存の包装資材や容器に「SeaFect」を組み合わせる際、成形性やコストに影響があるか
- 実際の食品や保存条件に即した、科学的な共同検証のスキームが構築できるか
確認しておきたい点
トマトを用いた社内比較試験では鮮度保持の可能性が確認されていますが、これは予備的な社内検証であり、あらゆる食品に対する効果を保証するものではありません。実際の使用条件に即した科学的検証は今後の共同研究に委ねられています。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社Shelltas |
| 発表日時 | 2026-10-09 14:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |