この記事の要点: 東京理科大学の学生有志による開発チーム「SmartCheck」は、写真内の対象物を指定するだけでAIが数量を自動カウントするWebサービス「SmartCheck」を公開しました。従来のAIカウントシステムで必要だった「データ収集・ラベル付け・追加学習」のプロセスを不要にし、現場での手軽な数量確認や員数検査の効率化を目指します。Webブラウザーから利用可能で、アプリのインストールは不要です。
発表内容のポイント
- 事前学習が不要で、写真内の見本を3タップ指定するだけでカウントを開始可能
- カウントされた位置が画像上にマーク表示され、数え漏れや誤検出を目視確認できる
- 設定した対象を「AIテンプレート」として保存し、別の写真で再利用が可能
発表の背景
従来の画像認識AIによる数量カウントでは、対象物ごとに大量の学習用写真を用意し、追加学習を行う必要があり、導入前の検証段階で時間とコストがかかる課題がありました。開発チームは、現場が「自分たちの対象物で使えるか」を即座に検証できるよう、準備の手間を極限まで省いた手軽なAIカウントサービスの提供を目指して開発に至りました。
何が発表されたのか
本サービスは、アップロードした写真の中から数えたい対象の見本を指定することで、AIが類似する対象物を検出してカウントします。パイプや資材、部品などの数量確認、棚卸し時の在庫確認といった「同じものを一つずつ数える」作業の負担軽減を想定しています。検出結果は画像上で位置を確認できるほか、検出の閾値を調整する「信頼度」設定機能も備えています。料金プランは無料のFreeプランから、月間のスキャン数に応じた月額制の有料プランまで用意されています。
製造業・生産管理への見方
製造現場や出荷・受入業務において、部品や資材の員数検査、棚卸し作業は日常的に発生しますが、手作業でのカウントは数え直しや確認ミスによるロスが生じやすい工程です。本サービスは、専用の産業カメラや高額なシステムを導入する前段階として、手持ちのスマートフォンなどで撮影した写真から手軽にAIカウントの効果を検証できる点が、製造業DXのスモールスタートに適しています。特に、多品種少量の現場や、一時的に発生する資材管理において、簡易的な業務効率化ツールとしての活用が期待されます。
現場で確認したいポイント
- 自社の部品や資材の形状が、見本指定だけで精度高く認識されるか
- 断面が複雑な資材や、重なり合って影ができている対象物での検出精度は実用レベルか
- 現場の撮影環境(照明の明るさや撮影角度)がカウント精度に与える影響
確認しておきたい点
断面が複雑な資材、穴や隙間がある対象、斜めから撮影された積み重ねなどは、重複検出や見落としが発生する可能性があります。また、写真に写っていないものや、完全に隠れている対象はカウントできません。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | SmartCheck |
| 発表日時 | 2026-09-18 09:30:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |