この記事の要点: テクトロニクス株式会社は、最新のディスプレイやソフトウェア定義自動車(SDV)で普及が進む「HDMI 2.2」および「MIPI A-PHY」規格に対応した、自動コンプライアンス試験ソフトウェア「TekExpress」のラインアップ拡充を発表しました。これにより、最高96GbpsのHDMI 2.2送信機テストや最高16GbpsのMIPI A-PHY送信機テストが自動化され、設計の特性評価からコンプライアンス対応への移行を効率化します。
発表内容のポイント
- HDMI 2.2対応により、4レーン合計で最高96Gbpsの物理層自動テストを実現
- 車載SerDes規格のMIPI A-PHYに対応し、送信機試験をワンボタンで自動化
- 規格要件をガイド付きワークフローに変換し、手動設定や繰り返し測定の負担を軽減
発表の背景
ディスプレイや車載システムでは、データ伝送量の増加に伴い、HDMI 2.2やMIPI A-PHYといった高速インタフェース規格の採用が進んでいます。しかし、これらは電気的マージンが極めて厳しく、シグナル・インテグリティや測定確度の検証が困難になっています。開発スケジュールの逼迫やテスト・リソースの制限に直面するエンジニアリング・チームにとって、従来の手動による検証作業や繰り返しの測定、時間のかかる分析プロセスの効率化が急務となっていました。
何が発表されたのか
今回提供が開始された「TekExpress HDMIソース・コンプライアンス・テスト・アプリケーション」は、接続変更や手動操作なしで、HDMI 2.2固定レート・リンク信号の取得・分析、差動測定、アイ・ダイアグラム測定などを自動実行します。一方の「TekExpress A-PHY TX自動コンプライアンス・ソリューション」は、同社の6シリーズB MSOおよび7シリーズDPOオシロスコープと互換性があり、PAM4直線性や送信機スペクトル・マスク適合性、タイミング・ジッタなどの試験をワンボタンで自動化し、レポート作成までサポートします。
製造業・生産管理への見方
車載カメラやLiDAR、レーダ、車載ディスプレイなどを接続するロングリーチ車載SerDes規格「MIPI A-PHY」は、自動車メーカーによる量産段階に入り、マルチベンダ間での相互運用性に向けたコンプライアンス・プログラムの構築が進んでいます。今回の自動試験ソフトウェアの導入により、車載部品サプライヤや半導体メーカー、自動車メーカーは、複雑な送信機測定を標準規格に基づいて一貫した手法で実施できるようになります。これにより、車載電子部品やECUの製造・開発プロセスにおける品質検証の信頼性向上と、検証サイクルの短縮が期待されます。
現場で確認したいポイント
- 自社の車載電子部品やディスプレイ開発において、HDMI 2.2やMIPI A-PHYの採用予定があるか
- 既存のテクトロニクス製オシロスコープ(6シリーズB MSOや7シリーズDPOなど)の保有状況
- 手動での適合性試験に費やしている工数と、自動化ソフト導入による時間短縮効果の試算
確認しておきたい点
本ソフトウェアの利用には、対応するテクトロニクス製のオシロスコープ(6シリーズB MSOや7シリーズDPOなど)や、それぞれの規格に応じた測定環境が別途必要となる点に留意する必要があります。
関連リンク
- 発表企業サイト:テクトロニクス株式会社の公式日本語ウェブサイト。
- 関連ページ(英語):本発表に関する詳細なニュースリリース(英語)。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | テクトロニクス株式会社 |
| 発表日時 | 2026-09-08 10:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |