この記事の要点: クラフトビール「ISEKADO」を展開する有限会社二軒茶屋餅角屋本店は、ベトナムの協力工場で醸造する海外生産ブランド「ISEKADO International」が、2026年8月に一般発売1年を迎え、累計出荷本数50万本を突破したと発表しました。同社が掲げるグローバル戦略の第3段階として、現地の原材料調達力と醸造技術の共有により、日本国内製造では両立が困難だった品質と価格の最適化を実現しています。
発表内容のポイント
- ベトナムの協力工場とレシピや醸造技術を共有し、発酵から充填まで自社基準で生産
- 現地産の完熟パッションフルーツやインディカ米を調達し、関税コストを回避して活用
- 発売1年で累計出荷50万本を達成し、海外現地生産による製品展開の有効性を実証
発表の背景
同社は1997年の創業以来「伊勢から世界へ」を掲げ、国際大会での評価獲得、海外輸出の開始と段階的にグローバル展開を進めてきました。最終段階として位置づける「海外現地でのブランドビール製造」を具現化するため、ベトナムでの現地醸造ブランドを立ち上げました。日本への輸入時に関税が発生する熱帯フルーツなどの原材料を、現地で直接仕入れて加工・醸造する生産体制の構築を目指した背景があります。
何が発表されたのか
「ISEKADO International」では、ベトナムの協力工場へレシピと醸造技術を提供し、発酵管理から充填工程にいたるまで同社の品質基準を適用して生産しています。これにより、現地で収穫される新鮮なパッションフルーツやメコンデルタ産のインディカ米といった特有の原材料を、関税や輸送コストを抑えてふんだんに使用することが可能になりました。現在は、フルーツペールエールとライスラガーの2商品をラインナップし、1缶317円(税込)という競争力のある価格で国内向けにも提供しています。
製造業・生産管理への見方
食品・飲料製造業におけるOEMや海外委託生産(委託醸造)の成功モデルとして、生産管理や調達の観点から非常に参考になる事例です。単なるコスト削減目的の海外移転ではなく、現地でしか手に入らない、あるいは関税により国内調達が困難な原材料を「現地で加工・製品化する」ことで、付加価値の高い製品を適正価格で市場に投入しています。委託先の製造ラインに対して、自社の発酵管理や充填基準をどのように浸透させ、品質のばらつきを防いでいるかという技術移転・品質管理体制の構築手法は、他分野の製造業DXや海外生産指導にも応用できる知見と言えます。
現場で確認したいポイント
- 海外の協力工場における品質管理基準(発酵・充填プロセス等)の監査と指導体制
- 現地調達原材料の品質安定性と、季節変動に伴うサプライチェーンの確保策
- 現地生産から日本国内への輸送・物流コストと、販売価格設定のバランス
確認しておきたい点
プレスリリース内では、ベトナム協力工場における具体的な品質管理の実施頻度や、日本への輸送プロセス、現地での販売比率などの詳細なサプライチェーン情報は開示されていません。
関連リンク
- 発表企業サイト:有限会社二軒茶屋餅角屋本店の公式ECサイト
- 発表企業のPR TIMESページ:企業のプレスリリース一覧
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 有限会社二軒茶屋餅角屋本店 |
| 発表日時 | 2026-08-20 14:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |