この記事の要点: フォーティエンスコンサルティング株式会社は、カルビー株式会社が推進するS&OP(Sales and Operations Planning)業務プロセスの変革と、その中核となるDXシステム「C-BOSS(シーボス)」の構築を支援したと発表しました。このシステムは2026年7月にカルビーの全関連部門で本格稼働を開始しており、原料調達から生産、物流、販売、財務に至るバリューチェーン全体の最適化と、データに基づく迅速な意思決定を支えています。
発表内容のポイント
- 原料・生産・物流・販売・財務のデータを一元化し、バリューチェーンの収益性を可視化
- ばれいしょ収量や工場キャパシティなどの制約条件を反映した複数シナリオのシミュレーション
- 部門間の合意形成や意思決定プロセスの設計など、業務変革とシステム構築を両面から支援
発表の背景
カルビーでは、従来は営業部門がExcelを用いて販売計画を作成しており、原料、生産、物流、販売などの多様な情報をタイムリーに反映してバリューチェーン全体の収益性を把握することが困難でした。また、物流制約の顕在化によってS&OPの難易度が高まるなか、データに基づく全社最適な意思決定を行うための仕組みづくりが求められていました。そこで「カルビーグループのDXロードマップ」の中核として、本プロジェクトが推進されました。
何が発表されたのか
構築された「C-BOSS」は、AIを活用してバリューチェーンを最適化し、利益最大化に向けたプランをシミュレーションするシステムです。約1年3カ月をかけて自社開発されました。原料調達から生産、物流、マーケティング、営業、財務の各種データを一元管理し、ばれいしょの収量や工場の生産能力といった具体的な制約条件を考慮した上で、複数のシナリオを短時間で比較・検証できます。フォーティエンスは、このシステム構築に伴う業務プロセス設計や、工場・営業・物流・調達などの異なる部門間における合意形成、KPI設計などを一貫して支援しました。
製造業・生産管理への見方
製造業の生産管理において、営業の販売計画と工場の生産キャパシティ、さらには原材料の調達状況や物流の制約をリアルタイムに同期させることは極めて重要です。本事例は、個別最適に陥りがちな各部門のデータを一元化し、制約条件を加味したシミュレーションを行うことで、全社最適な需給・在庫・供給計画の立案を可能にした先進的なDX事例といえます。特に農産物のような調達に変動がある原料を扱う製造業にとって、制約条件を組み込んだシナリオ検証の仕組みは、計画精度向上と在庫適正化の大きなヒントとなります。
現場で確認したいポイント
- 自社の生産計画や需給調整において、工場キャパシティや物流制約がリアルタイムに反映されているか
- 販売計画と生産・調達計画の連携がExcelなどの個別管理にとどまらず、一元化されたデータに基づいているか
- 異なる部門間(営業・生産・調達・物流)での合意形成をスムーズにするための共通KPIや会議体が整備されているか
確認しておきたい点
本システム「C-BOSS」におけるAIシミュレーションの具体的なアルゴリズムや、カルビー社内での具体的な導入効果(数値的なコスト削減幅や計画策定時間の短縮実績など)については、今回の発表内容からは確認できません。
関連リンク
- 発表企業サイト:フォーティエンスコンサルティングの公式サイト
- 発表企業のPR TIMESページ:同社のプレスリリース一覧ページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | フォーティエンスコンサルティング株式会社 |
| 発表日時 | 2026-08-20 11:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |