ニュース

名港海運がAI通関クラウドを導入、通関業務の脱属人化と未経験者の早期戦力化を実現

名港海運がAI通関クラウド「Shippio Clear」を導入。AI-OCRによる自動計算や書類読み取りにより、通関業務の属人化を解消し、未経験者が約1カ月で活躍できる体制を構築しました。

生産現場のシステムNAVI編集部
名港海運がAI通関クラウドを導入、通関業務の脱属人化と未経験者の早期戦力化を実現

この記事の要点: 株式会社Shippioは、名古屋港を中心に輸出入貨物を取り扱う名港海運株式会社が、AI通関クラウド「Shippio Clear」を導入したことを発表しました。この導入により、個人の暗黙知や経験に依存しがちだった通関業務の属人化を解消し、手作業による定型業務を自動化することで、通関実務の未経験者が約1カ月という短期間でチームの戦力として立ち上がる体制を構築しています。

発表内容のポイント

  • AI-OCRによる書類読み取りと自動計算で、手作業による定型業務の負担を大幅に削減
  • 通関実務の未経験スタッフが約1カ月で即戦力化し、特定担当者への業務集中を回避
  • 蓄積されたデータを活用し、商品マスターの精査など広範な業務の一元管理に着手

発表の背景

通関業務は専門資格を要する一方で、書類からの転記や数量計算といった手作業が多く残っています。さらに世界情勢の変化に伴う規制強化や関税ルールの複雑化により、高度な知識が求められるため、経験者への業務集中やノウハウの属人化が課題でした。名港海運でも繁忙期の残業や専門人材の採用・育成、人事異動時のノウハウ引き継ぎに懸念を抱えており、AIやITを活用した業務効率化を検討していました。

何が発表されたのか

導入された「Shippio Clear」は、フォーマットが異なる貿易書類でも高い精度で読み取るAI-OCR機能を備えたクラウドサービスです。品目ごとの自動計算や正誤確認を行い、手作業での転記ミスやダブルチェックの工数を削減します。また、登録データはNACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)の申告書フォーマットへ自動変換でき、HSコードや原産地情報を含む申告項目の出力が可能です。名港海運では、これらの自動化により1人あたりの処理件数が増加しました。

製造業・生産管理への見方

製造業のサプライチェーンにおいて、部品や原材料の輸出入を伴う調達・物流プロセスは、通関手続きの遅延や属人化がボトルネックになりやすい領域です。特に通関業務が特定のベテラン社員に依存している場合、突然の離職や異動によって輸出入実務が滞るリスクがあります。本事例のようにAI通関システムを活用して業務を標準化・自動化することは、未経験者でも早期に対応できる体制づくりにつながり、製造業の調達・物流部門における業務継続性の向上とDX推進に貢献します。

現場で確認したいポイント

  • 自社の通関業務や輸出入管理において、特定の担当者に業務が集中する属人化が発生していないか
  • 貿易書類の転記や数量計算、NACCSへの入力作業など、手作業による工数やミスが負担になっていないか
  • 異動や退職が発生した際、通関業務のノウハウや過去の申告データが組織内に蓄積・継承される仕組みがあるか

確認しておきたい点

本システムは通関業務の定型作業を自動化し効率化するものですが、通関士による最終的な確認や専門的な判断業務そのものを完全に代替するものではありません。また、既存の社内システムや他の物流管理システムと連携させる場合の開発工数や運用フローの設計については、個別での確認が必要です。

関連リンク

出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 株式会社Shippio
発表日時 2026-08-18 08:00:02
元記事 PR TIMESで読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です