この記事の要点: 金属プロダクトブランド「IBUKI」を展開する有限会社ネットワーク社(大阪府東大阪市)は、内部機構まで全て真鍮で構成した「国産オール真鍮ボールペン」を開発し、2026年7月31日より応援購入サービス「Makuake」にて先行販売を開始します。一般的に樹脂部品が使われる回転式の内部機構に真鍮を採用し、50年以上にわたり真鍮加工を追求してきた大輝製作所の技術を応用して、機能性と軽量化を両立させています。
発表内容のポイント
- 産業機械用の「四条ネジ」を応用し、樹脂を使わないオール真鍮の回転式機構を開発
- 胴体部分を0.5mm以下に薄肉化する精密加工により、37gの軽量設計を実現
- プロのボールペン画家の視点を取り入れ、実用的な重心設計や持ち心地を追求
発表の背景
金属製筆記具において、回転式機構は軽量化や加工性、コストの観点から内部に樹脂部品を使用するのが一般的です。しかし、真鍮専門の加工技術を持つ同社は「見えない部分にも日本の加工技術を宿したい」という職人の想いから、オール真鍮での開発に挑戦しました。1年以上の試作期間を経て、素材特性や加工精度を考慮しながら、実用的な筆記具としての完成度を高めました。
何が発表されたのか
本製品の最大の特徴は、回転式機構に産業機械でも用いられる「四条ネジ」を採用した点です。四条ネジは1回転あたりの移動量が大きく、滑らかなペン先の繰り出しを可能にします。これを真鍮製パーツのみで実現するため、何十回もの試作を重ねて理想的な操作感を追求しました。また、真鍮は強度を保ったまま薄く加工することが難しい素材ですが、各パーツの構造や厚みを見直すことで、胴体部分を0.5mm以下まで薄肉化することに成功。オール真鍮でありながら、重すぎず手に馴染む37gという重量設計を達成しています。
製造業・生産管理への見方
本件は、長年培ってきた産業向けの精密金属加工技術を、一般消費者向けの自社ブランド製品(BtoC)へ応用した好例です。下請け中心になりがちな金属加工企業が、自社の強みである「薄肉化技術」や「特殊ネジ加工技術」をデザイン性の高いプロダクトに昇華させ、直接市場に問う試みは、製造業のDXや事業多角化の視点からも注目されます。また、プロの使い手(ボールペン画家)を開発段階から巻き込み、現場の職人技とユーザー視点を融合させるプロセスは、付加価値の高いものづくりを志向する中小製造業にとって参考になるアプローチです。
現場で確認したいポイント
- 産業機械用ネジ機構を小型筆記具に落とし込む際の、寸法公差や摺動性の確保手法
- 真鍮を0.5mm以下に薄肉化する際の、加工精度維持と強度担保のバランス
- 下請け加工企業が自社ブランドを立ち上げ、クラウドファンディングを活用する際の展開プロセス
確認しておきたい点
本製品の耐久性や長期使用時の摩耗特性、および量産体制における製造コストや歩留まりについては、プレスリリース内に具体的な数値や詳細な記載がありません。
関連リンク
- 有限会社ネットワーク社 公式サイト:発表企業の会社概要や事業内容を紹介するページ。
- IBUKI 公式ECサイト:金属プロダクトブランド「IBUKI」の製品販売ページ。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 有限会社ネットワーク社 |
| 発表日時 | 2026-07-30 10:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |