この記事の要点: 株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、日経ビジネス主催の「CLOオブザイヤー2026」において「One Team賞」を受賞した。この受賞は、同社が北海道エリアで実施している「おにぎり等の製造回数削減の取り組み」が評価されたものである。物流部門の枠を超え、加盟店や製造工場などの取引先、社内各部門が協働してサプライチェーンの課題解決に挑む姿勢が評価につながった。
発表内容のポイント
- 北海道エリアでおにぎりや弁当など約60アイテムの製造回数を1日3回から2回へ削減
- 産学連携の新技術により製造時の衛生レベルを向上させ、品質を維持した鮮度延長を実現
- 製造・輸送効率の向上、フードロス削減、製造工場の雇用課題解決などの効果を期待
発表の背景
北海道エリアでは、商品供給における製造効率の低さや長距離輸送、さらに製造工場における雇用確保の難しさといった特有の課題を抱えていた。これらを解決するため、同社は全国に先駆けて新たなサプライチェーン改革に挑戦。2026年2月より、販売構成比の高いおにぎり・弁当・サンドイッチなどの対象アイテムにおいて、製造回数の集約を順次開始していた。
何が発表されたのか
今回の取り組みでは、1日3回製造していたカテゴリーを深夜便と午後便の1日2回製造へと集約した。これにより、北海道エリアにおけるすべてのオリジナルフレッシュフードの製造回数が2回以下となった。製造回数を減らしつつ品質を維持するため、東京大学大学院との産学連携による新技術を活用。原因菌の特定や汚染経路の調査を行うことで製造時の衛生レベルを高め、美味しさを保ったまま消費期限を延ばすことに成功した。なお、店舗への総配送回数自体に変更はない。
製造業・生産管理への見方
本ニュースは、食品製造業における生産管理やサプライチェーン全体の最適化において極めて示唆に富む。需要予測や配送都合に合わせた多頻度小ロット生産は、製造現場に対して過度な段取り替えや人員確保の負担を強いる要因となっていた。今回の事例は、産学連携による技術的なアプローチ(衛生管理の高度化と鮮度延長)を起点に、製造工程そのものを「1日3回から2回」へと削減・平準化し、工場の操業安定化と物流効率化を同時に達成するアプローチとして、製造DXやプロセス改善の参考になる。
現場で確認したいポイント
- 製造回数の削減に伴い、工場の生産ラインの稼働計画や人員配置がどのように適正化されたか
- 産学連携による原因菌特定や汚染経路調査の技術が、自社の衛生管理体制に応用可能か
- 製造回数の集約が、原材料の調達リードタイムや在庫管理に与える影響の有無
確認しておきたい点
本取り組みによる具体的な製造効率の向上幅や、フードロス・CO2排出量の削減実績数値については、今回の発表資料内では明記されていません。また、北海道以外のエリアへの展開計画についても現時点では不明です。
関連リンク
- 発表企業サイト:セブン‐イレブン・ジャパンの公式ホームページです。
- CLOオブザイヤー2026 関連ページ:日経ビジネス主催の表彰制度に関する詳細ページです。
- 発表企業のPR TIMESページ:セブン‐イレブン・ジャパンのプレスリリース一覧です。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン |
| 発表日時 | 2026-07-24 18:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |