ニュース

オリエンタル白石、設備配置自動化ソフトを開発。熟練のノウハウをシステム化

オリエンタル白石は、ニューマチックケーソン工法における設備配置計画を自動化するソフトウェアを開発。熟練技術者が数日かけていた配置案作成を約20分に短縮します。

生産現場のシステムNAVI編集部
オリエンタル白石、設備配置自動化ソフトを開発。熟練のノウハウをシステム化

この記事の要点: オリエンタル白石株式会社は、ニューマチックケーソン工法における設備配置計画を自動化するソフトウェアを開発し、全社展開を開始しました。本ソフトウェアは、地上の工事ヤードや作業空間内の設備配置を自動で計画するもので、これまで熟練技術者が数日を要していた配置案の作成を約20分に短縮します。ベテラン職員のノウハウをシステム化することで、業務効率化と技術継承、配置計画の均質化を目指します。

発表内容のポイント

  • 図面と施工条件の入力により、複数の設備配置案を約20分で自動算出
  • 自動出力された配置案に対し、手動調整と再最適化を組み合わせる機能も搭載
  • 熟練技術者のノウハウを組み込み、配置計画業務の質を平準化・均質化

発表の背景

ニューマチックケーソン工法では、地下の掘削重機、地上への土砂搬出シャフト、揚重機などの位置が相互に干渉するため、設備配置計画が極めて複雑でした。従来は熟練技術者が数日かけて配置案を作成・修正しており、多くの時間と労力を要していました。また、建設業界における技術者の高齢化が進む中、ベテランが持つ高度なノウハウをいかに若手へ継承し、業務を均質化していくかが大きな課題となっていました。

何が発表されたのか

本ソフトウェアは、工事現場の図面ファイル(DXF形式)を読み込み、工事ヤードやケーソン躯体の寸法・形状を指定した上で、必要な設備数を入力することで自動的に配置案を出力します。出力された複数の配置案は、独自のスコアによる並び替えやフィルタリングが可能です。さらに、人間が特定の設備位置を仮決めした後に他の設備を再計算・最適化する機能も備えており、アルゴリズムと人の判断を融合できます。最終的な配置案はDXFファイルとして出力し、実際の現場図面として活用可能です。

製造業・生産管理への見方

本技術は建設・土木分野の工法に関するものですが、工場レイアウト設計や生産ラインの設備配置計画、物流倉庫内の動線計画といった「限られた空間内での複雑な設備干渉の解決」という製造業・生産管理の現場にも共通する課題に応えるものです。熟練者の暗黙知や配置ノウハウをアルゴリズム化し、システムと人間が協調して最適解を導き出すアプローチは、製造現場における生産準備工程のDXや、若手への技術継承・業務標準化を進める上での先進的なモデルケースと言えます。

現場で確認したいポイント

  • 自社の工場レイアウトや生産ライン設計において、同様の自動配置アルゴリズムが応用可能か
  • 熟練者の配置ノウハウをルール化・システム化するためのデータ整理ができているか
  • 自動計算された配置案に対して、現場の人間が微調整・再計算できる柔軟なシステム設計になっているか

確認しておきたい点

本ソフトウェアは2026年6月に社内説明会を経て全社展開が開始された段階であり、実際の現場適用における具体的な運用成果や課題は今後のフィードバックを待つ必要があります。また、2027年に改良版を制作し、2028年頃にその改良版を全社展開する計画となっています。

関連リンク

出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 オリエンタル白石株式会社
発表日時 2026-07-23 11:30:01
元記事 PR TIMESで読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です