この記事の要点: 東急不動産株式会社とその子会社である株式会社Green Factory TFKは、運営する完全人工光型植物工場「テクノファームけいはんな」で生産したレタスが、株式会社ローソンの店内調理サービス「まちかど厨房」の原料として採用されたと発表しました。2026年7月21日より、近畿および中四国エリアの約2,400店舗で当該レタスを使用した新商品が発売されます。従来のパック販売から加工用途へと販路を広げ、植物工場産品の普及を目指します。
発表内容のポイント
- 1日約3万株を安定生産する完全人工光型植物工場で栽培されたレタスを供給
- 東急不動産の再エネ電力を活用し、施設の使用電力を100%再エネで賄う環境配慮型
- 密閉環境での高度な衛生管理により、店舗での洗浄や異物確認などの下処理工数を削減
発表の背景
近年、気候変動に伴う生育環境の変化や食料自給率の低さを背景に、天候に左右されず農産物を安定供給できる植物工場への期待が高まっています。東急不動産グループは、食料品価格の高騰や供給不安に対応するため、テクノロジーを活用したフード&アグリ事業を展開してきました。これまで主に関西エリアのスーパー等でパック商品として販売していましたが、今回のコンビニチェーンへの採用を機に、加工・業務用需要の開拓を進める狙いがあります。
何が発表されたのか
供給元となる「テクノファームけいはんな」は、温湿度、二酸化炭素濃度、光量などを常時センシングして高度な環境制御を行う完全人工光型の植物工場です。密閉された環境下で徹底した衛生管理を行うため、安心・安全な品質を維持しながら1日約3万株のレタスを365日安定して生産できます。また、東急不動産が発電する再生可能エネルギー由来の電力を活用し、工場稼働に伴う電力を100%再エネで賄っている点も大きな特徴です。今回の採用により、ローソンの「まちかど厨房」が展開するバーガーやサンドイッチの原料として活用されます。
製造業・生産管理への見方
製造業や生産管理の視点において、本件は「高度な環境制御による計画生産」と「サプライチェーンにおける作業効率化」の好例と言えます。植物工場は、外部環境に左右されないセンシング技術と制御システムにより、製造業における工場生産と同様のプロセス管理を実現しています。さらに、密閉環境での衛生管理により、納品先である店舗側での洗浄や異物確認といった下処理工数を大幅に削減できるメリットがあります。同社試算によると、露地栽培レタスと比較して処理時間・工数を約78%削減できるとされており、食品加工や流通現場における人手不足対策や生産性向上に寄与するアプローチとして注目されます。
現場で確認したいポイント
- 露地栽培と比較した、植物工場産原材料の調達コストと下処理工数削減によるトータルコストのバランス
- 再エネ100%など、サプライチェーン全体における環境配慮型原材料の調達基準と評価方法
- 天候不順による欠品リスクを低減する、代替調達先としての植物工場の活用可能性
確認しておきたい点
本物件で生産されるレタスは通常「ベジタス」ブランドで販売されていますが、今回ローソンの「まちかど厨房」で使用されるレタスは「ベジタス」ブランド名での販売ではない点に注意が必要です。また、下処理工数の約78%削減という数値は、厚生労働省のマニュアルに基づく同社試算値であり、実際の現場環境によって異なる可能性があります。
関連リンク
- 東急不動産株式会社:発表企業である東急不動産の公式サイトです。
- 東急不動産のPR TIMESページ:東急不動産のプレスリリース一覧が確認できます。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 東急不動産株式会社 |
| 発表日時 | 2026-07-21 10:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |