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アルゼンチンでナイキ生産終了、Dassが工場閉鎖

ブラジルのフットウェア大手Dassがアルゼンチンのエルドラド工場を閉鎖。同国におけるナイキ製品の現地生産が終了し、供給体制はブラジルからの輸入へ移行します。

生産現場のシステムNAVI編集部
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この記事の要点: ブラジルのフットウェア製造大手Dassは、アルゼンチン・ミシオネス州エルドラドにある工場を閉鎖することを決定しました。これにより、アルゼンチン国内における「ナイキ」ブランドのスニーカー生産は完全に終了します。同工場に残る150人の従業員は解雇され、今後のアルゼンチン市場への製品供給は、ブラジル国内の工場からの輸入へと切り替えられます。現地生産から輸入・物流重視へと舵を切るサプライチェーン再編の動きが鮮明になっています。

ニュースのポイント

  • Dassがアルゼンチンのエルドラド工場を閉鎖し、現地でのナイキ生産が終了
  • かつて1,700人を雇用した主要工場が閉鎖され、150人の従業員が解雇へ
  • アルゼンチン市場への供給は、ブラジルにある8つの自社工場からの輸入に移行

背景

エルドラド工場は2007年に開設され、一時は地域雇用を支える重要拠点でした。2021年には輸入代替政策を背景にナイキが現地生産への投資を行い、年間250万足の生産能力を見込んでいました。しかし、アルゼンチンの外国為替制度の変更や貿易自由化、国内需要の減退に伴い、Dassは2025年から段階的な人員削減を進めていました。同社はすでにアディダス製品を製造していた別工場も閉鎖しており、今回の決定は一連の縮小プロセスの終着点となります。

何が起きたのか

Dassは2026年7月17日から24日の間にエルドラド工場の操業を停止します。同社は現地生産を終了する一方で、アルゼンチン国内での商業活動や物流網は維持する方針です。ブエノスアイレスの営業オフィスのほか、コロネル・スアレスとカニュエラスにある物流センターの運営は継続し、フィラ、アンブロ、アシックスなどの自社ブランドの輸入製品の配送を行います。同社は、ブラジルにある8つの工場から完成品を輸入する方が、アルゼンチン国内で製造するよりもコスト効率が高いと判断しました。

製造業・生産管理への見方

本件は、関税や為替制度などのマクロ経済環境の変化が、グローバル製造業のサプライチェーン再編に与える影響を端的に示しています。アルゼンチンでは国内需要の低迷と輸入製品の増加により、2025年末時点でフットウェア製造業が前年比30.9%減と大幅に縮小していました。製造コストや法規制の変動に伴い、メーカーが「現地生産」から「近隣国からの輸入・物流モデル」へとシフトする動きは、他地域や他産業の生産管理・拠点戦略を検討する上でも重要な事例です。

現場で確認したいポイント

  • 進出先国の為替制度や貿易政策の変更が、現地生産のコスト優位性に与える影響
  • 生産拠点の閉鎖に伴う、代替供給元(近隣国など)からの物流リードタイムの確保
  • 現地生産から輸入販売モデルへの移行時における、国内物流センターの機能強化

確認しておきたい点

アルゼンチン国内のフットウェア業界全体の衰退や雇用喪失に対する労働組合(UTICRA)の反発が報じられており、現地でのブランドイメージや残された物流拠点の運営への影響については注視が必要です。

出典情報

出典 Buenos Aires Herald
公開日時 2026-07-12T15:01:18+00:00
元記事 Buenos Aires Heraldで読む

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