この記事の要点: ジュリオ株式会社と宝印刷株式会社は、経営者による内部統制(J-SOX)の評価業務をAIで支援するクラウドサービスを共同で提供すると発表しました。ジュリオからは「ジュリオ統制評価AI」、宝印刷からは「WizLabo Keeper」として、2026年9月に同時提供を開始する予定です。これに先立ち、デモの案内や一部機能の先行導入に関する相談受付を開始しています。
発表内容のポイント
- エビデンスや3点セットなどの文書をAIが読み込み、日付や金額まで照合・指摘
- 整備状況と運用状況の両評価フェーズに対応し、評価プロセスの一元管理も可能
- 公認会計士の知見を組み込んだ独自技術を採用し、評価の最終判断は人が実施
発表の背景
2024年4月以降に開始する事業年度から、J-SOX(内部統制報告制度)に改訂基準が適用され、不正リスクを考慮した実効的な対応が求められるようになりました。しかし、取引の複雑化やデータ量の増大、評価を担う人材の不足により、人手のみによる評価業務は限界を迎えています。こうした背景から、専門業務に特化したAI技術を活用し、評価業務の効率化と信頼性向上を目指すこととなりました。
何が発表されたのか
本サービスは、請求書や契約書などの証拠資料(エビデンス)や評価手続書といった文書の中身をAIが読み込み、相互に照合して注意すべき点を指摘するシステムです。整備状況の評価では、業務記述書やフローチャートなどの「3点セット」を横断的に読み込んで不整合を指摘します。運用状況の評価では、エビデンスの日付や金額まで確認し、要確認事項を抽出します。さらに、承認ワークフローや監査法人向けの閲覧権限付与、拠点・部署単位の管理など、内部統制評価を一元管理する基盤機能も備えています。
製造業・生産管理への見方
製造業の現場では、調達、生産、販売、在庫管理など多岐にわたる業務プロセスにおいて、厳格な内部統制とエビデンスの管理が求められます。特に拠点や部署が多岐にわたる製造企業において、手作業による証拠資料の照合や整合性の確認は、生産管理部門や管理部門にとって大きな負担となっています。本サービスが導入されれば、拠点・部署単位での管理や、複雑な取引データの照合プロセスが効率化され、J-SOX対応に伴う工数の削減と、ガバナンス体制の強化が期待できます。
現場で確認したいポイント
- 自社の生産管理や購買プロセスにおけるエビデンスの形式が、AIの読み込みに対応しているか
- 2026年内に対応予定とされる全社的内部統制など、自社が必要とする評価領域のロードマップ
- 既存の監査法人との連携において、システム上の閲覧権限付与機能が有効に活用できるか
確認しておきたい点
本サービスはAIが読み込み・照合・指摘を行いますが、評価の結論は必ず利用企業(人)が下す仕様となっています。また、決算・財務報告プロセスやIT全般統制などの一部領域は開発中または今後対応予定となっています。
関連リンク
- 発表企業サイト:ジュリオ株式会社の公式ホームページ
- 関連ページ:ジュリオ統制評価AIのサービス詳細ページ
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | ジュリオ株式会社 |
| 発表日時 | 2026-07-08 15:00:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |