この記事の要点: 株式会社KUMU Worksは、製造業の設計・開発エンジニア1,195名を対象に実施した「設計現場における部品リスク管理実態に関する調査」の結果を発表しました。働き方改革の推進によって業務時間が減少したと回答したエンジニアのうち、約8割が設計段階における部品リスクの確認時間を十分に確保できていないと回答。労働時間の短縮と製品品質の維持という、現場が直面するジレンマが浮き彫りになりました。
発表内容のポイント
- 業務時間が減少したエンジニアの78.0%が、設計段階の部品リスク確認時間を不足と回答
- 工数削減に伴い、部品リスク検証不足による後工程の手戻りや設計やり直しが約4割で増加
- 品質維持に必要な対策として、業務標準化や設計・開発支援ツールの導入を求める声が多数
発表の背景
近年、サプライチェーンの不安定化に伴い、部品の供給不安や廃番(EOL)といったリスクへの対応が急務となっています。しかし、働き方改革による労働時間の短縮が求められる中で、設計現場では部品リスクの検証に十分な時間を割くことが難しくなっています。この結果、後工程での手戻りや設計のやり直しリスクが高まっており、業務効率化と品質維持の両立が大きな課題となっています。こうした実態を明らかにするため、5年以上の実務経験を持つエンジニアを対象に調査が実施されました。
何が発表されたのか
調査結果によると、働き方改革により業務時間が減少したエンジニアの54.1%が「スキルやノウハウの属人化」、52.6%が「人材の慢性的な不足」を課題に挙げています。さらに、業務時間減少に伴い、64.5%が製品の品質維持に不安や懸念を抱いていることが判明しました。実際に、部品リスクの検証不足などに起因する後工程での手戻りや設計のやり直しの発生頻度が「増加した」と回答した割合は38.2%に達しており、工数削減が開発プロセス全体に影響を及ぼしている実態が示されています。限られた工数で品質を維持するための支援策としては、「社内ノウハウの共有や業務標準化の推進(46.5%)」や「設計・開発支援ツールの導入やアップデート(42.8%)」が上位に挙がりました。
製造業・生産管理への見方
生産管理や製造部門にとって、設計段階での部品リスク(廃番や供給不安)の検証不足は、量産移行後の部品調達難や設計変更に伴うライン停止など、致命的なトラブルに直結します。本調査が示す「設計段階での確認時間不足」と「後工程での手戻り増加」は、設計部門だけの問題にとどまらず、工場全体の生産効率や納期遵守に悪影響を及ぼすリスクを孕んでいます。限られた工数の中で品質と量産安定性を担保するためには、個人の経験に頼る属人化から脱却し、部品データベースや設計支援ツールを活用した自動化・標準化プロセスの構築が、製造業DXにおいて極めて重要なテーマとなります。
現場で確認したいポイント
- 自社の設計部門において、部品の廃番(EOL)や供給リスクの確認プロセスが標準化されているか
- 設計段階での検証不足による、試作・量産移行後の手戻りや設計変更の発生頻度を把握しているか
- 限られた時間内で部品リスクを自動検証できるような、支援ツールやデータベースの導入検討状況
確認しておきたい点
本調査は、5年以上製造業に従事する設計・開発エンジニア1,195名を対象としたインターネット調査に基づいています。回答者の主観的な実感値が含まれており、具体的な手戻り回数や損失額などの客観的な数値データは示されていません。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社KUMU Worksの公式企業サイト
- 関連ページ:部品リスク管理プラットフォーム Z2Dataの紹介ページ
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社KUMU Works |
| 発表日時 | 2026-07-08 15:00:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |