この記事の要点: 株式会社route-Dは、同社が提供する次世代型OCR「route-D AIデータ入力」が花王株式会社に導入されたことを発表しました。花王では商品の保管や輸送に用いるパレットの移動情報を伝票で管理しており、工場から物流センターへの出荷・入荷時に発生する手入力業務が課題となっていました。今回の導入と業務フローの改善により、ある工場においてシステム入力工数を約74%削減することに成功しました。
発表内容のポイント
- パレット伝票のシステム入力業務において、月147時間の省力化を達成
- 画像と読み取り結果を表形式で一括確認できる画面により、確認工数を削減
- 誤読の可能性がある項目を可視化する「信頼度ハイライト」機能で確認を効率化
発表の背景
花王では、パレットの受払管理のために月数万枚もの伝票を発行しており、これらを管理システムへ手入力していました。ある工場ではこの入力業務に月200時間もの工数が発生していたほか、手入力によるミスも避けられず、棚卸時の差異確認などに追加の工数が発生していました。同社はこれらの課題を解決するため、複数のOCRソリューションの比較検討を行いました。
何が発表されたのか
導入された「route-D AIデータ入力」は、フォーマットが異なる帳票類のシステム入力を自動化するプロダクトです。花王は、読み取り精度の高さだけでなく、実運用における確認作業のしやすさを重視して選定しました。具体的には、伝票画像と読み取り結果を表形式でまとめてチェックできるサービス画面や、手書き文字が含まれる伝票に対して誤読の可能性がある項目をハイライト表示する「信頼度ハイライト」機能が評価されました。これにより、確認項目を効率的に特定できるようになりました。
製造業・生産管理への見方
製造業や物流現場において、パレットや資材の移動に伴う伝票管理は、精度維持のために欠かせない一方で、膨大な手入力工数と入力ミスのリスクを伴うアナログ業務の代表格です。今回の事例は、手書き文字を含む大量の伝票処理に対し、100%の読み取り精度を前提とするのではなく、確認作業を効率化するインターフェースや信頼度可視化機能を組み合わせることで、実運用に耐えうるDXを実現した好例と言えます。今後は他工場や他拠点への展開も予定されており、現場オペレーションの標準化が期待されます。
現場で確認したいポイント
- 自社のパレット管理や資材移動に伴う伝票入力に、どれほどの工数が発生しているか
- 手書き文字が含まれる帳票に対して、誤読を前提とした確認フローが構築できるか
- 既存の管理システムやマスタ情報と、OCRの読み取りデータをスムーズに連携できるか
確認しておきたい点
本システムによる工数削減効果(約74%削減、月147時間削減)は、花王のある特定の工場における実績値であり、導入する現場の伝票フォーマットや運用フローによって効果が異なる可能性があります。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社route-Dの公式ホームページです。
- 発表企業のPR TIMESページ:route-Dのプレスリリース一覧です。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社route-D |
| 発表日時 | 2026-06-30 10:10:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |