この記事の要点: STマイクロエレクトロニクスは、NB-IoTモジュール「ST87M01」シリーズにおいて、米国・カナダのFCC、PTCRB、ISED認証、およびブラジルのAnatel認証を取得したと発表しました。これにより、すでに展開している欧州地域に加え、北米や南米市場における産業用IoTプロジェクトへの導入が可能になります。5G時代に対応するコネクティビティと、GNSSやWi-Fiによる位置特定オプションを活用し、グローバルなデバイス展開を迅速化します。
発表内容のポイント
- 北米(米国・カナダ)およびブラジルでの電波・通信規格認証を新たに取得
- NB-IoT接続に加え、GNSSやWi-Fi測位による位置特定オプションを選択可能
- スタンバイ時0.5µA未満の超低消費電力設計で、現場での長期バッテリ駆動を実現
発表の背景
産業界では、スマートメーターやアセットトラッキング、遠隔監視などの分野で、広域・低消費電力な通信技術(LPWA)であるNB-IoTの需要が高まっています。グローバルに製品を展開する製造業やシステムインテグレーターにとって、進出先国の規制や通信規格への適合は開発期間を左右する課題です。STは自社で設計から製造、サポートまで一貫して手がけるモジュールの認証地域を拡大することで、顧客企業の海外展開における開発負荷の軽減を図ります。
何が発表されたのか
今回認証を取得した「ST87M01」シリーズは、厚さ2.4mm、サイズ10.6 x 12.8mmの小型パッケージに機能を高密度に集積したモジュールです。北米向けにはOnomondo社と協力し、すぐに利用可能なコネクティビティ層をあわせて提供することで、運用の管理や導入支援体制を整えました。ブラジル市場向けにも現地インフラ要件に対応したモデルを用意し、スマート街路照明や農業用センサー、スマートメーターといった急成長するIoT分野への適用を目指します。EMEA地域ではすでにサイバーセキュリティ要件を含む欧州無線機器指令に準拠し、広く導入されています。
製造業・生産管理への見方
製造業のDXや生産管理において、工場内外の設備監視や出荷した製品・資材のトラッキングは重要なテーマです。本モジュールは、スタンバイ時に0.5µA未満、省電力モード(PSM)時に1.2µA未満という極めて低い消費電流を実現しており、電源確保が難しい屋外や現場での長期バッテリ駆動を可能にします。また、設計・製造・サポートをSTが一貫して提供するため、サプライチェーンの信頼性とセキュリティが確保されている点も、長期的な運用が求められる産業用デバイスの選定において有利な要素となります。海外工場やグローバルな物流網へのIoT導入を検討する企業にとって、選択肢が広がる動きです。
現場で確認したいポイント
- 北米・ブラジル向けの各モデル(ST87M01-2001など)の仕様と自社要件の適合性
- 評価キットを用いた、既存のホストシステム(マイクロコントローラ)への集積手順
- Onomondo社が提供するグローバルコネクティビティプラットフォームの利用条件とコスト
確認しておきたい点
日本国内での認証取得状況や、国内向けモデルの展開予定については原文に記載がありません。日本国内での利用を想定する場合は、別途STのセールスオフィスへの確認が必要です。
関連リンク
- STマイクロエレクトロニクス 企業サイト:STマイクロエレクトロニクスの日本語公式ウェブサイトです。
- STマイクロエレクトロニクス PR TIMES:同社のプレスリリース一覧を確認できます。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | STマイクロエレクトロニクス |
| 発表日時 | 2026-06-25 17:10:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |