この記事の要点: 株式会社東陽テクニカ、株式会社ながれ技術研究所、ストラト・ビジョン合同会社の3社は、2026年8月に共同で、空飛ぶクルマ(eVTOL)の離着陸時に発生するダウンウォッシュ(下降気流)の計測技術実証を実施しました。株式会社SkyDriveの協力のもと、開発中の実機「SKYDRIVE」を使用し、離着陸場所となるバーティポート(Vポート)の建設や安全な運航に不可欠な風速・風向きデータの取得に成功しました。
発表内容のポイント
- 実機「SKYDRIVE」を用い、離着陸時の下降気流を実測する技術実証を共同実施
- 外部接続不要で単体計測が可能な超音波風速計を使い、飛行への影響を抑えて計測
- 今後は計測データの可視化ソフト開発を視野に入れ、安全な社会実装を支援
発表の背景
空飛ぶクルマの社会実装に向けて、国内外で機体開発やデモフライトが進み、離着陸場(Vポート)の設置検討も始まっています。特に都市部のビル屋上などに設置する場合、ローターが発生させる強い下降気流が周囲の建造物や機体自体の挙動に与える影響を把握することが不可欠です。しかし、これまでは実機を用いたデータがほとんど存在せず、シミュレーションによる評価が中心であったため、実機による計測技術の確立が求められていました。
何が発表されたのか
今回の実証では、ながれ技術研究所の監修のもと、ストラト・ビジョンが開発・販売する超音波風速計が使用されました。離着陸エリアの安全区域外に風速計を4点設置し、離着陸時に発生するダウンウォッシュの風速と風向きを計測しました。この超音波風速計は風洞試験で計測精度が検証されているほか、有線・無線接続を必要とせず単体で計測・記録できるため、飛行試験への影響を最小限に抑えたデータ取得が可能となりました。東陽テクニカは今後、実証結果の分析を進め、計測データを可視化する専用ソフトウェアの開発などを目指します。
製造業・生産管理への見方
次世代モビリティとして注目される「空飛ぶクルマ」の開発において、実機を用いた物理データの計測・評価技術は、安全性や信頼性を担保するための重要なプロセスです。東陽テクニカはこれまでも、電動推進システム評価ベンチ(アイアンバード)や耐久風洞設備の構築、全機試験の計画・実施支援など、エアモビリティの評価ソリューションを展開してきました。実機試験による高精度なデータ計測手法が確立されることは、機体設計のフィードバックや、運航インフラとなるバーティポート周辺の安全設計基準の策定において、製造・開発現場に極めて有益な知見をもたらします。
現場で確認したいポイント
- 実機を用いたダウンウォッシュ計測データの精度や、シミュレーション値との乖離度合い
- 開発中の可視化ソフトウェアが、自社の機体設計やインフラ設計にどのように適用できるか
- 東陽テクニカが提供するエアモビリティ評価ソリューションの具体的な支援範囲と導入実績
確認しておきたい点
本実証で得られた具体的な計測データの内容や数値、および開発を視野に入れているデータ可視化専用ソフトウェアの具体的な提供時期については、現時点では明らかにされていません。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社東陽テクニカ |
| 発表日時 | 2026-09-28 10:30:02 |
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