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日本精工、ボールねじ駆動の油圧発生装置を開発。省エネと高速動作を両立

日本精工がボールねじ駆動による業界初の油圧発生装置「電動ハイドロブースタ」を開発。必要な時だけ作動し、消費電力を大幅に削減します。

生産現場のシステムNAVI編集部
日本精工、ボールねじ駆動の油圧発生装置を開発。省エネと高速動作を両立

この記事の要点: 日本精工株式会社は、ボールねじ駆動を採用した新しい油圧発生装置「電動ハイドロブースタ」を開発した。モータの回転運動をボールねじで直線運動に変換して油圧を生み出す業界初の方式を採用。従来の油圧システムで課題となっていた「省エネルギー化」と「高速動作」の両立を実現し、工作機械や油圧プレス機、産業用ロボットなどの生産性向上と環境負荷低減に貢献する。2027年度の市場投入を目指す。

発表内容のポイント

  • 業界初のボールねじ駆動方式を採用し、必要な時だけ素早く油圧を発生させる仕組み
  • 従来の常時回転型油圧ポンプと比較し、待機電力をカットして消費電力を大幅に削減
  • 空圧式油圧発生装置に比べて応答性に優れ、作動時間を短縮し設備の生産性を向上

発表の背景

製造現場ではカーボンニュートラルに向けた設備の省エネ化が急務となっている。従来の油圧ポンプは動作待機中も常時運転して電力を消費する課題があり、一方で空圧式油圧発生装置は空気圧を介するため油圧発生までに時間を要し、高速動作との両立が困難であった。この課題を解決するため、同社が培ってきたボールねじ技術を応用し、電動で効率的に油圧を発生させる新装置の開発に至った。

何が発表されたのか

本開発品は、モータの回転をボールねじによって直線運動へ変換し、その力で直接油を加圧して油圧シリンダへ送るシステムである。工作機械のツールアンクランプ機構に適用した場合、常時運転する油圧ポンプ方式と比べて電力消費量を約89%削減できる試算。また、空圧式油圧発生装置で約1秒かかっていた油圧の発生・作動時間を約0.2秒に短縮可能とし、工具交換などのタクトタイムを大幅に削減する。装置自体もコンパクトで、省スペース化にも寄与する。

製造業・生産管理への見方

本技術は、工作機械やプレス機、産業用ロボットなど、大きな推力を必要とする製造ラインのDX・省エネ化に直結する。特に、これまで設置スペースや配管の制約から油圧システムの導入が難しかった工程において、コンパクトな電動ハイドロブースタによる油圧駆動の採用が可能になる。必要な瞬間だけ電力を消費するオンデマンド型の油圧制御は、工場全体の電力基本料金の抑制や、CO2排出量削減の具体的な数値化に貢献する技術として期待される。

現場で確認したいポイント

  • 自社工場の工作機械やプレス機における、現行の油圧・空圧システムの待機電力ロス状況
  • ツール交換やシリンダ動作のタクトタイム短縮が、生産ライン全体のボトルネック解消に繋がるか
  • 2027年度の市場投入に向けて、既存設備への後付けや置き換えが可能かどうかの仕様確認

確認しておきたい点

本リリースに記載されている消費電力約89%削減や作動時間約0.2秒への短縮といった数値は、特定の試算条件(工作機械のツールアンクランプ機構など)に基づくものであり、実際の導入環境や使用頻度、装置構成によって効果は変動する可能性がある点に留意が必要である。

出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 日本精工株式会社
発表日時 2026-09-25 14:20:44
元記事 PR TIMESで読む

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