この記事の要点: 株式会社シムトップスは、同社が提供する現場帳票システム「i-Reporter」を導入した総合電線メーカー・SWCC株式会社の事例を公表しました。生成AIの普及に伴うデータセンター需要の急増を受け、SWCCでは光ファイバーケーブルの生産が急拡大。これに伴い検査成績書の発行数が初期の15倍に激増し、紙運用による現場負荷が限界に達していました。同社は過去の導入ノウハウを活かし、わずか約3カ月で検査工程のデジタル化を実現しました。
発表内容のポイント
- データセンター需要の急増により、光ファイバーケーブルの検査成績書が15倍に増加
- 過去のシステム導入で蓄積したノウハウを活かし、約3カ月で迅速にデジタル化を完了
- デジタル化に伴う作業手順の標準化により、転記・集計作業を月64時間削減
発表の背景
生成AIの普及を背景に、世界的なデータセンターの建設・増強が進んでいます。SWCCではデータセンター用超多心光ファイバーケーブル「e-Ribbon®」の販売を開始したところ、海外からの引き合いが急増し、生産拡大が急務となりました。しかし、仙台事業所の検査工程は紙で運用されていたため、生産量に比例して増大する検査成績書の処理がボトルネックとなり、出荷遅延や時間外労働の増加が課題となっていました。
何が発表されたのか
SWCCは2019年から「i-Reporter」を導入しており、帳票定義の作成やデータ出力に関するノウハウを社内に蓄積していました。この知見を活用することで、通常であれば半年から1年を要するシステム改修を約3カ月に短縮し、検査工程のデジタル化を完了させました。さらに、単なるペーパーレス化にとどまらず、作業者ごとにばらつきのあった検査手順そのものを見直して標準化を実施。これにより、急激な増産に対応できる検査体制を構築し、転記や集計にかかる作業時間を月に64時間削減することに成功しました。
製造業・生産管理への見方
急激な需要変動や増産要請に対して、製造現場の管理体制が追いつかずにボトルネック化するケースは少なくありません。本事例は、現場主導で帳票フォームを設計・改善できるツールを活用し、既存の社内ノウハウを横展開することで、短期間でのプロセス改善を実現した好例です。また、デジタル化のタイミングを好機と捉え、属人化していた作業手順の標準化を同時に進めたアプローチは、生産効率と品質管理の双方を向上させる製造業DXのモデルケースと言えます。
現場で確認したいポイント
- 急激な増産が発生した際、検査や出荷判定などのバックヤード工程がボトルネックになっていないか
- 現場帳票のデジタル化を推進するにあたり、社内にノウハウや自走できる体制が整っているか
- ペーパーレス化を進める過程で、作業手順のばらつきを解消する標準化を同時に行えているか
確認しておきたい点
本事例における「約3カ月でのデジタル化」は、SWCCが2019年から同システムを運用し、社内に構築・運用のノウハウが蓄積されていたことが前提となっている点に留意する必要があります。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社シムトップス |
| 発表日時 | 2026-09-17 12:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |