この記事の要点: バイオベンチャーのAOI Biosciences株式会社は、既存投資家および新規のベンチャーキャピタルや事業会社を引受先とする第三者割当増資などにより、総額約5億円の資金調達を実施した。これにより同社の累計資金調達額は約10億円に達した。調達した資金は、国内外で展開する「β2GPIネオセルフ抗体検査」の普及加速に加え、株式会社東芝と共同開発を進める量子関連技術を用いた「アロステリック創薬技術」の研究開発投資に充てられる。
発表内容のポイント
- 総額約5億円の資金調達を実施し、累計調達額は約10億円に到達
- 東芝の量子インスパイアード技術「SQBM+」を活用した創薬開発を強化
- 不妊・不育症向けの「β2GPIネオセルフ抗体検査」の国内外展開を加速
発表の背景
AOI Biosciencesは、自己免疫疾患や感染症領域における診断・創薬技術の開発に取り組んでいる。同社は不妊症・不育症に関連する「β2GPIネオセルフ抗体検査」の提供に加え、創薬事業において東芝の量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」を活用。従来は困難とされてきた「創薬困難なタンパク質(Undruggable Target)」を標的とする独自の創薬プラットフォームの共同構築を進めてきた。
何が発表されたのか
今回の資金調達により、同社は2つのコア事業を強化する。1つ目は、国内300以上の医療機関に導入され、先進医療Aにも承認されている「β2GPIネオセルフ抗体検査」の国内普及と、アジア圏を中心としたグローバル展開の加速である。2つ目は、量子関連技術を用いたアロステリック創薬技術への研究開発投資だ。東芝の「SQBM+」を用いて、タンパク質の立体構造情報から計算によって高精度に「アロステリックサイト」を予測する技術を確立しており、創薬ターゲットの枯渇という現代の課題解決を目指す。
製造業・生産管理への見方
製薬・バイオ製造の分野において、創薬プロセスのデジタルツイン化やDXは重要なテーマである。同社が取り組む量子インスパイアード技術を活用したアロステリック創薬は、従来の実験的手法に依存した膨大な時間とコストを要するプロセスを、計算科学によって効率化するアプローチである。これにより、これまでアプローチが困難だったタンパク質を標的とした新薬開発のシミュレーション精度が向上し、製薬プロセスにおける研究開発から生産準備に至るリードタイムの短縮や、製造プロセスの最適化への貢献が期待される。
現場で確認したいポイント
- 量子インスパイアード技術「SQBM+」を用いた創薬プラットフォームの具体的な予測精度
- アロステリック創薬技術における、他社製薬パイプラインや共同開発の進捗状況
- アジア圏を中心とした海外の検査受託体制や、物流・品質管理の構築状況
確認しておきたい点
本リリースには、量子関連技術を用いたアロステリック創薬技術の具体的な実用化時期や、提携先製薬企業との具体的な開発案件の有無については明記されていません。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | AOI Biosciences株式会社 |
| 発表日時 | 2026-09-14 14:00:04 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |