この記事の要点: 日東電工株式会社は、半導体製造をはじめとする各種産業の製造工程から発生する高難度排水の再利用に向け、耐汚染RO(逆浸透)膜エレメント「PRO-XR1-X-LD」を2026年9月に発売しました。独自の表面コーティング技術と流路構造の最適化により、有機物や微粒子による膜汚染(ファウリング)を抑制し、厳しい原水条件下でも安定した運転とメンテナンス負荷の低減を可能にします。
発表内容のポイント
- 独自の表面コーティングと流路構造最適化により、有機物やコロイド粒子の付着を抑制
- 膜汚染の抑制により、同社評価条件において従来製品比約2倍の膜寿命延長を実現
- 洗浄頻度の低減により、排水処理プロセスの運転コストやメンテナンス負荷を削減
発表の背景
半導体などの産業成長に伴い、製造工程での使用水量が増加する一方、世界的な水資源の有効活用や環境負荷低減、排水規制の強化を背景に、産業排水の再利用ニーズが高まっています。しかし、半導体製造などの排水には膜汚染の原因物質が多く含まれ、処理性能の低下や頻繁な膜洗浄・交換に伴うコスト増が課題となっていました。
何が発表されたのか
今回発売された「PRO-XR1-X-LD」は、処理難度の高い産業用途向けRO膜「PROシリーズ」の新製品です。不純物の除去性能を維持しつつ、ファウリングによる性能低下を抑えることで、高負荷な排水条件でも効率的な水回収を可能にしました。これにより、膜の洗浄頻度が低減し、メンテナンス工数やランニングコストの削減に寄与します。同社の中期経営計画で成長分野と位置付ける「グリーンテック」の一環として展開されます。
製造業・生産管理への見方
半導体や電子部品などの製造工場において、水資源の確保と排水処理コストの削減は生産管理上の重要課題です。特に有機物や微粒子を含む高難度排水の処理は、装置のメンテナンス頻度を高め、操業安定化のボトルネックとなります。本製品の導入により、排水再利用システムの安定稼働と膜寿命の長期化が期待でき、工場の水インフラにおけるTCO(総所有コスト)削減と、製造プロセス全体の環境対応(ESG対応)を同時に推進する一助となります。
現場で確認したいポイント
- 自社工場の排水に含まれる有機物や微粒子の特性が、本製品の適用条件に適合するか
- 現状のRO膜洗浄・交換頻度と比較して、どの程度のコスト削減効果が見込めるか
- 既存の水処理設備へのエレメント導入やリプレイスにおける仕様上の互換性
確認しておきたい点
「従来製品比で約2倍の膜寿命延長」という数値は、日東電工の評価条件に基づくものであり、実際の工場の排水水質や運転管理状況によって効果が異なる可能性があります。
関連リンク
- 日東電工株式会社 コーポレートサイト:発表企業である日東電工の公式ウェブサイトです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 日東電工株式会社 |
| 発表日時 | 2026-09-07 16:10:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |