ニュース

燕器工、厚さ0.2mmの極薄チタン加工技術による「無重力タンブラー」を発表

新潟県燕市の燕器工が、深絞り加工が極めて難しい厚さ0.2mmの極薄純チタン材を使用したタンブラーを開発。職人の金型微調整とプレス技術により、450mlの大容量で重量わずか36gを実現しました。

生産現場のシステムNAVI編集部
燕器工、厚さ0.2mmの極薄チタン加工技術による「無重力タンブラー」を発表

この記事の要点: 新潟県燕市の金属加工メーカーである燕器工株式会社は、自社ブランド「TSUBAME TITANIUM」より、厚さ0.2mmの極薄純チタン材を使用したタンブラー「0.2 Tumbler」を発表しました。深絞り加工において割れやシワが発生しやすいチタン素材の限界に挑戦し、450mlの大容量でありながら重量わずか36gという圧倒的な軽量化を達成。2026年9月開催の展示会にて初公開されます。

発表内容のポイント

  • 難加工材である純チタンの深絞り加工により、板厚約0.2mm・重量約36gを達成
  • 極薄素材の強度を確保するため、表面に緻密な「槌目」を施す職人技を応用
  • 金型の微調整とプレスの力加減を突き詰め、成形時の割れや歪みの課題を克服

発表の背景

近年、国内の金属加工産地では自社ブランド開発による高付加価値化が進んでいます。チタンは軽量で耐食性に優れる一方、プレス成形時に割れやシワが発生しやすく、薄肉かつ深絞りの加工は極めて困難とされてきました。同社は、何度も金属が裂けるなどの失敗を重ねながらも、職人の感覚による金型調整とプレス圧力の制御技術を突き詰め、極薄加工技術の実用化に至りました。

何が発表されたのか

今回発表された「0.2 Tumbler」は、純チタンを素材に用いた容量450mlのタンブラーです。極薄の0.2mm厚に仕上げることで、飲み物の温度が手や唇に瞬時に伝わるダイレクトな冷感を実現しました。薄肉化に伴う強度不足に対しては、表面に極小の「槌目(つちめ)」加工を施すことで構造的な強度を担保。さらに、チタンの風合いを引き出すサンドブラスト処理や、滑らかな口元を実現する研磨技術など、同社が培ってきた複数の金属加工プロセスが凝縮されています。

製造業・生産管理への見方

本発表は、難削材・難加工材として知られるチタンの薄肉深絞りプレス技術における一つの限界突破を示しています。金型設計の高度なノウハウと、プレス機の圧力制御という「職人技」をデジタルや感覚値でいかに擦り合わせるかという、日本の町工場における高度な生産技術の証明です。下請け加工にとどまらず、自社の洗浄・溶接・研磨・組立といった一貫した生産背景を活かし、高付加価値な自社製品開発(製造業DX・ブランド化)へ繋げる好例と言えます。

現場で確認したいポイント

  • 極薄チタンの深絞りプレス加工における、金型摩耗や歩留まり管理の状況
  • 槌目加工による加工硬化や強度向上の具体的な設計基準
  • 量産化に向けたプレス工程、研磨工程の自動化や生産タクトタイムの最適化

確認しておきたい点

本製品の具体的な発売時期は未定(展示会出展後に順次展開予定)となっており、量産体制の構築状況や販売価格については現時点で公表されていません。

関連リンク

出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 燕器工株式会社
発表日時 2026-08-27 10:10:01
元記事 PR TIMESで読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です