この記事の要点: 株式会社十文字は、アスベスト含有およびノンアスベストのスレート屋根を撤去せずに封じ込める「シールドロックウレア工法」について、工場や倉庫などの大型建築物向けに提供を開始しました。本工法は、劣化した屋根材を撤去・交換することなく、内側から強度を回復させた上で表面を保護する改修技術です。生産ラインや倉庫の稼働を止めることなく施工できるため、製造現場の操業維持と老朽化対策の両立を支援します。
発表内容のポイント
- 屋根材を撤去・処分しないため、工場の操業や倉庫の稼働を止めることなく施工可能
- 新開発のプライマーがスレート内部に浸透して固め、強靭なウレア樹脂塗膜で覆う二層構造
- アスベスト含有屋根の飛散防止に加え、塗装が困難だったノンアスベスト屋根の補強にも対応
発表の背景
2028年前後に解体・改修のピークを迎えると予測されるアスベスト含有建築物は、国内に約280万棟存在すると推計されています。また、2000年代前半に流通した初期のノンアスベスト屋根材の一部には、強度不足による割れや剥離が生じやすく、塗装メンテナンスが困難な課題がありました。従来の葺き替えやカバー工法は、高額な処分費用や重量増加、工期中の操業停止といった負担が大きく、工場や倉庫の所有者にとって判断を先送りしがちな要因となっていました。
何が発表されたのか
シールドロックウレア工法は、既存の屋根の上から施工する技術です。まず、低粘度の「含浸ソリッドプライマー」を散布して屋根材の内部まで浸透させ、脆くなった基材を内側から固めます。その上に、引張強度28.3N/mm²、伸び率334%の強靭性と柔軟性を備えたウレア樹脂塗膜を積層します。第三者機関の試験では、補強部分よりも元の素材が先に破壊されるほどの曲げ強度や、スレート板が割れても塗膜が破れず繊維を飛散させない耐衝撃性が確認されています。使用する材料はすべて1液タイプのため、現場での配合ミスによる施工不良を防ぎます。
製造業・生産管理への見方
製造業の生産管理や施設管理において、工場の屋根改修は生産計画に直結する重大な課題です。一般的な葺き替え工事では、有資格者によるアスベスト撤去や飛散防止養生、産業廃棄物処分が必要となり、多額のコストと長期の工期が発生するだけでなく、工事期間中は設備を停止せざるを得ない場合があります。本工法は屋根の上から直接施工するため、生産設備を稼働させたまま対策を進められます。また、新しい屋根材を被せるカバー工法と異なり、屋根の重量がほとんど増加しないため、建物の耐震性や構造への負荷を懸念する古い工場建屋にも適しています。
現場で確認したいポイント
- 自社工場・倉庫のスレート屋根の敷設時期と、アスベスト含有の有無の確認
- 栃木県を中心とする対応エリア(県外は要相談)と自社拠点の位置関係
- 既存の屋根材の劣化状況が、本工法の施工可能範囲内であるかどうかの事前診断
確認しておきたい点
本工法の対応エリアは原則として栃木県内となっており、栃木県外での施工については個別相談が必要です。また、屋根の劣化が極度に進行している場合の施工可否や、具体的な見積もりについては個別に対象施設の診断を行う必要があります。
関連リンク
- シールドロックウレア工法 特設ページ:工法の詳細な特徴や性能試験結果を紹介
- 発表企業サイト:株式会社十文字の公式ウェブサイト
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社十文字 |
| 発表日時 | 2026-08-24 07:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |