この記事の要点: HPCシステムズ株式会社は、半導体検査装置をはじめとする画像検査装置向けの産業用コンピュータ「IPC-R670EM-SC-REGシリーズ」を2026年8月6日に発売します。本製品は、米国、カナダ、欧州、中国、台湾、韓国の6地域における安全・EMC規格に適合した標準品です。従来、個別開発と規格適合に約9〜12か月を要していたプロセスを不要にし、装置メーカーの製品開発効率向上とグローバル展開を支援します。
発表内容のポイント
- 世界6地域(米・加・欧・中・台・韓)の安全・EMC規格に基本構成で適合
- PCIe 5.0スロット2基搭載で、フレームグラバーボードとGPUの独立帯域を確保
- 第14世代インテルCoreプロセッサー採用、2030年までの長期供給を保証
発表の背景
画像検査装置は、高解像度画像をリアルタイム処理するために高い演算性能と拡張性が求められます。近年はAI判定の導入に伴い、フレームグラバーボードに加えてGPUを搭載する構成が増加し、消費電力や発熱の増大から安全性評価の重要性が高まっています。また、装置のグローバル展開には各国・地域の規格適合が必須ですが、多品種少量生産の市場特性から、装置メーカーが単独で複数地域の認証費用を負担し、個別開発を行うことが大きな課題となっていました。
何が発表されたのか
本製品は、装置に組み込まれる産業用コンピュータ(部品)としてあらかじめ規格適合を完了しているため、装置メーカーは個別の認証試験費用や専用機開発のプロセスを経ずに、標準品の調達リードタイムのみでアジアや欧米市場向けの装置開発に着手できます。基本構成において規格適合を維持したまま、メモリやストレージの構成変更が可能です。また、拡張カードの調達や装置固有仕様へのインテグレーション、装置全体としての認証取得は、従来通り装置メーカー側で行う役割分担となっています。
製造業・生産管理への見方
製造現場における外観検査や半導体検査の自動化・高度化に伴い、画像検査装置の需要は世界的に高まっています。しかし、輸出先ごとの規制対応は、設計変更や認証手続きによるリードタイムの長期化を招く要因でした。本製品の登場により、装置メーカーはPC選定や安全評価にかける工数を削減し、検査アルゴリズムの開発や装置全体の設計にリソースを集中できるようになります。特に、国内で開発した装置を海外の生産拠点へ迅速に展開したい製造業ユーザーにとって、調達の標準化とタイムトゥマーケットの短縮に直結するソリューションです。
現場で確認したいポイント
- 自社で搭載予定の拡張カードやGPUが、本PCの筐体サイズや電源容量(310W連続)に収まるか
- 拡張カードを搭載した状態は規格適合の対象外となるため、装置全体の認証取得プロセスに影響がないか
- 2030年までの長期供給保証期間が、自社装置のライフサイクルや保守サポート期間と合致しているか
確認しておきたい点
海外安全規格への適合は標準(基本)構成が対象であり、装置メーカーが拡張カードを搭載した状態は適合の対象外となります。また、装置全体としての認証取得は従来通り装置メーカー自身が実施する必要があります。
関連リンク
- HPCシステムズ コーポレートサイト:発表企業であるHPCシステムズの公式サイトです。
- HPCシステムズ PR TIMES プレスリリース一覧:HPCシステムズの過去のプレスリリースや企業情報が確認できます。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | HPCシステムズ株式会社 |
| 発表日時 | 2026-07-31 15:30:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |