この記事の要点: アース製薬株式会社、鈴与株式会社、株式会社T2の3社は、2026年7月21日から23日にかけて、鈴与のトラックとT2のレベル2自動運転トラックを連携させた中継輸送の実証実験を実施しました。アース製薬の洗口液「MONDAMIN」を対象に、茨城県から兵庫県の間で輸送を行い、将来のレベル4自動運転を見据えた「関東〜関西間1日1往復」の運行オペレーションが成立することを検証・確認しました。
発表内容のポイント
- アース製薬の洗口液を対象に、茨城県〜兵庫県間(約680km)で往復輸送を実施
- スワップボディトラックを活用し、自社車庫でのコンテナ移し替え中継を検証
- 将来のレベル4自動運転による「1日1往復」の運行オペレーション成立を確認
発表の背景
物流業界ではドライバー不足が深刻化しており、多品種かつ大量の日用品を扱い、季節ごとの需要変動が大きいアース製薬にとっても大きな課題となっています。同社はこれまで積載効率の向上や共同配送などの対策を進めてきました。一方、鈴与は2025年11月からT2の自動運転トラックを用いた日本酒の商用運行を開始しており、今回は異なる特性を持つ貨物への適用と、自動運転トラックのさらなる活用領域拡大を目指して本実証に至りました。
何が発表されたのか
実証実験は、アース製薬の関東倉庫(茨城県古河市)と赤穂工場(兵庫県赤穂市)の間で実施されました。鈴与の通常トラックが関東倉庫〜T2自社車庫(神奈川県海老名市)の約120kmを担い、T2の自動運転トラックが自社車庫〜赤穂工場の約560kmを運行。そのうち東名高速・綾瀬スマートICから名神高速・吹田JCTまでの約440kmでレベル2自動運転を行いました。運行中、無人運転と有人運転を切り替える拠点「トランスゲート」への立ち寄りや、スワップボディトラックによるコンテナ移し替え作業も検証されました。
製造業・生産管理への見方
製造業の出荷・物流部門にとって、長距離幹線輸送の安定確保はサプライチェーン維持の生命線です。現状の1名体制ドライバーでは、勤務体系の制限から関東〜関西間は片道運行が限界ですが、T2が2027年度以降に目指すレベル4自動運転トラックが実現すれば、1日1往復が可能となり、輸送能力は少なくとも2倍に向上します。工場から市場への安定供給体制を維持するための有力な選択肢として、自動運転と中継輸送を組み合わせた新技術の動向は、今後の生産・出荷計画に大きな影響を与えると考えられます。
現場で確認したいポイント
- 自社製品の荷姿や重量が、自動運転トラックによる輸送に適しているか
- 中継拠点(トランスゲート等)を経由する運行スケジュールが自社物流に適合するか
- スワップボディコンテナの導入など、荷役側の設備対応が必要になるか
確認しておきたい点
本実証はドライバーが監視・介入する「レベル2」自動運転で実施されており、目標とする「レベル4(特定条件下での完全自動運転)」による幹線輸送サービスの開始は2027年度以降を予定している段階です。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社T2の公式ウェブサイトです。
- 発表企業のPR TIMESページ
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社T2 |
| 発表日時 | 2026-07-30 11:00:02 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |