この記事の要点: 株式会社digglueは、アスクル株式会社が運営する「アスクル資源循環プラットフォーム」に対し、資源循環デジタルプラットフォーム「CEトレーサビリティ」を提供したと発表しました。使用済みクリアホルダーの回収から分別、再生ペレット製造、製品化に至る各工程の情報をデジタル管理・可視化することで、トレーサビリティの向上と現場作業の効率化を支援します。これにより、サプライチェーン全体の透明性向上に寄与します。
発表内容のポイント
- 回収から再資源化までの工程をデジタル管理し、トレーサビリティを向上
- デジタル秤との連携により、現場の分別・計量・登録作業を効率化
- 台帳作成やデータ入力などの事務作業時間を月約15時間削減
発表の背景
アスクルでは2020年より使用済みクリアホルダーの資源循環に取り組み、2026年5月末時点で累計回収量は405トン、参加事業所数は3,959事業所に拡大しています。しかし、使用済み製品を原料とするポストコンシューマー材は、排出元から再資源化までの履歴を一貫して記録・管理することが難しいという課題がありました。また、回収量の増加に伴い、現場で発生するデータを効率的かつ正確に管理できる運用体制の整備が求められていました。
何が発表されたのか
今回導入された「CEトレーサビリティ」は、現場で発生する回収・分別・計量データをデジタルで登録し、関係者がシステム上で処理状況を確認できる仕組みです。分別事業者である白井エコセンターでは、これまで「計量、手書き記録、PCへの手入力、ダブルチェック」という手作業で行っていた業務を、デジタル秤との連携により自動化しました。これにより、入力ミスなどのヒューマンエラーを防ぎ、現場の作業負担を大幅に軽減しています。さらに、分別結果はアスクル本社でリアルタイムに把握可能となりました。
製造業・生産管理への見方
製造業において、サステナビリティやサーキュラーエコノミー(CE)への対応は急務となっています。特に再生プラスチックなどのポストコンシューマー材を採用する際、その調達ルートや加工プロセスの透明性を証明するトレーサビリティの確保は、品質保証やブランド価値の観点から極めて重要です。本事例は、排出から再生ペレット製造、製品化に至る複数企業が関わるサプライチェーンにおいて、現場の作業負荷(データ入力や管理工数)を抑えつつ、信頼性の高い資源循環データを蓄積・共有する仕組みとして、製造業のDXやグリーン調達の参考になります。
現場で確認したいポイント
- 自社の再生材利用において、調達から加工までの履歴を証明できる体制があるか
- 資源循環やリサイクルデータの収集において、現場の入力作業が負担になっていないか
- サプライチェーンを構成する複数企業間で、リアルタイムにデータを共有する仕組みがあるか
確認しておきたい点
本プロジェクトにおいて、CEトレーサビリティが持つ機能のうち「QRコードを活用したデジタル連携」および「CO2削減量の算定・見える化機能」は、現時点では未活用となっています。
関連リンク
- 発表企業サイト:株式会社digglueの公式ホームページです。
- CEトレーサビリティ 製品ページ:提供された資源循環デジタルプラットフォームの詳細です。
- 発表企業のPR TIMESページ:digglueのプレスリリース一覧が確認できます。
出典情報
| 出典 | PR TIMES |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社digglue |
| 発表日時 | 2026-07-28 11:20:01 |
| 元記事 | PR TIMESで読む |