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BULL、人工衛星の宇宙デブリ化を防ぐ装置「HORN」の軌道上実証へ

栃木県宇都宮市のスタートアップBULLが、ブルガリアのEnduroSat社と契約。2027年に宇宙デブリ化防止装置の軌道上実証を実施します。

生産現場のシステムNAVI編集部
BULL、人工衛星の宇宙デブリ化を防ぐ装置「HORN」の軌道上実証へ

この記事の要点: 宇宙デブリ対策事業を展開する株式会社BULL(栃木県宇都宮市)は、グローバル宇宙インフラビルダーのEnduroSat社(ブルガリア)と契約を締結しました。同社が製造する16Uサイズの超小型人工衛星に、BULLが開発する宇宙デブリ化防止(PMD)装置「HORN」を搭載し、2027年に軌道上実証を行います。SpaceX社のライドシェア・ミッションにて打ち上げられ、実際の宇宙環境下で展開および軌道降下性能を検証します。

発表内容のポイント

  • 燃料不要で大気抵抗を利用し、ミッション終了後の人工衛星を速やかに軌道離脱させる
  • EnduroSat社の16Uサイズ衛星に搭載し、2027年にSpaceX社のロケットで打ち上げ予定
  • 実証成功によりEnduroSat社の認証サプライヤー入りと、次世代型共同開発を目指す

発表の背景

現在、宇宙軌道上に投入される物体の数は増加の一途をたどっており、ミッション終了後に長期間留まり続ける宇宙デブリ(宇宙ゴミ)の対策が急務となっています。衛星運用事業者や宇宙機関の間では、信頼性が高く軽量な軌道離脱手法へのニーズが高まっていました。BULLは、推進剤を必要としない受動的なシステムによって、重量増やコスト、故障リスクといった従来の課題を解決する装置「HORN」を開発し、この課題解決に挑んでいます。

何が発表されたのか

今回実証される「HORN」は、展開式の膜を用いて大気抵抗を利用し、衛星が軌道に留まる期間を短縮する装置です。地上の試験環境では再現が難しい、実際の熱環境や真空環境下での作動・機能検証を軌道上で行います。100機以上の運用実績を持つEnduroSat社の衛星で実証を行うことで、規制当局や衛星運用者が求める高い信頼性の確保を目指します。実証後は、EnduroSat社のプラットフォームからのフィードバックを活かし、より適合性の高い次世代型装置の開発・改良を進める計画です。

製造業・生産管理への見方

本ニュースは、宇宙産業におけるサプライチェーン構築と、環境規制に対応する産業用機器開発の観点から注目されます。BULLは栃木県宇都宮市の工業団地を拠点に産学官連携で事業を推進するスタートアップであり、日本のものづくり技術を宇宙デブリ防止という世界的な環境課題に適用しています。推進剤不要の受動型膜面展開構造という、シンプルかつ故障リスクの低い設計思想は、過酷な環境下で高信頼性を求められる精密機器・産業装置の設計・製造ノウハウの応用事例として、製造業DXや宇宙ビジネス参入を検討する企業にとって重要な指標となります。

現場で確認したいポイント

  • 2027年の軌道上実証における、膜面展開および軌道降下の具体的な検証結果
  • EnduroSat社のサプライチェーンにおける認証サプライヤー登録の進捗状況
  • アリアンスペース社やAvio社など、他ロケット関連企業との取り組みの進展

確認しておきたい点

本実証実験の打ち上げは2027年を予定しており、現時点では実際の宇宙空間における動作実績や、具体的な軌道降下にかかる所要時間などの実証データは未確定です。

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出典情報

出典 PR TIMES
発表企業 株式会社BULL
発表日時 2026-07-16 16:00:01
元記事 PR TIMESで読む

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